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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第1節・サガン鳥栖戦)

 2月22日は等々力競技場でサガン鳥栖戦です。

すでに公式戦としてルヴァンカップを1試合行ってますが、このサガン鳥栖戦が2020年のJリーグ開幕戦となります。リーグ戦34分の1試合とはいえ、ファーストゲームはやはり重要な位置付けです。

 ここで何を見せるのか。
相手の良さを消すこともそうですが、ルヴァンカップ開幕戦と同様に、「まずは自分たち」というのが鬼木達監督のスタンスです。

「前回に出た修正点もありますが、自分たちの形をより出せるように。どのチームも序盤戦は『まず自分たち』が多くなる。そういう意味では、一つの結果で一喜一憂はできないと思います。まず自分たちのサッカーをやること。そこにフォーカスして、強みを出していくことによって狙いを多く出していく。そこで修正点も出てきますが、ゲームを見返しながら、勝利を求めてやっていきたいと思います」

 自分たちにフォーカスして、「今年の鬼木フロンターレの勝ち方」をどれだけ示せるか。例えば清水戦の手応えを含めて、登里享平はこんな期待を口にします。

「チームとしてまだまだ良くなるという印象だし、全然満足はしていないです。試合を見た友達とかからは『スピード感があって面白い』と言われたけど、もっともっと良くなると思うし、魅力あるサッカーができると思う。攻守においてもっとできると思います」

 では、もっと良くなるために、どういうことが大事なのか。試合の見どころを、いつものように語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.注目は右WGのレギュラー争いか。気になる予想スタメンは?

2.「一つ試合を経験できたので、気持ち的には楽になっています。ただJ1の開幕戦となると、また別のプレッシャーがありますが、そこも楽しんでいきたいと思います」(山根視来)。鳥栖の左WG・小屋松知哉との攻防戦を制するために、山根視来が右サイドで見せるべきアクセントとは?

3.「相手もスカウティングをしてくると思うので、うまくいくことばかりではない。そこをどうやってかいくぐっていけるのか」(大島僚太)。再現性のある攻撃を共有して崩す。そして、相手の研究と対策を上回るために大島僚太が振るうタクト。

4.「自分たちが新しくチャレンジしているところでいうと、立ち位置も大事になる。ただそれだけを守っていたら、相手があることなので。(立ち位置を)固定していたら相手の狙いにはまってしまう」(鬼木監督)。川崎とは違う形で仕掛けてくる鳥栖の〔4-3-3〕ハイプレス。その狙いを外すために、ピッチにいる選手たちに求められるものとは?

5.「そこのズレをチームとしてなくせば、90分通してハードワークできる。守備の切り替えもできるし、早く戻れる」(長谷川竜也)、「リバプールとアトレティコの試合を見ていると、5、6人が全力でカウンターに戻ってくる。そういう選手たちでさえやっているのに、自分がやらないわけにはいかない」(田中碧)。もっともっと魅力あるサッカーを展開するために。変わり始めた守備意識を読み解く。

以上、5つのポイントで全部で約8000文字。リーグ開幕に向けた見どころを語っておいたので、ぜひ読んでみてください。

なお、直近の試合であるルヴァンカップ・清水エスパルス戦のレビューはこちらです。この試合の流れを踏まえた上でのこの試合のプレビューにもなっております。

「そこを逃さないタツヤ」が決めた必然の2ゴール。そして勝利の後にも必要な3つの変化。(ルヴァンカップGL第1戦・清水エスパルス戦:5-1)

では、スタート!

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