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「そこを逃さないタツヤ」が決めた必然の2ゴール。そして勝利の後にも必要な3つの変化。(ルヴァンカップGL第1戦・清水エスパルス戦:5-1)

等々力競技場での清水エスパルス戦は5-1で勝利。

今季はルヴァンカップから開幕となりました。

川崎フロンターレは今年、戦い方をモデルチェンジしました。一方の清水エスパルスも、新監督になって戦術がガラリと変化。お互いに、去年とは違うサッカーを表現しようとしていたので、そンなメッセージをピッチから感じ取れるのが面白かったですね。試合開始10分は、特に。

試合は思わぬ大勝となったわけですが、早速、レビューで掘り下げていくとします。今回のラインナップはこちらです。

1.「最初は多少の緊張はありましたが、自分に自信を持ってプレーできていました」(宮代大聖)。先制点をめぐる攻防戦。スリリングで見応え十分だった、試合開始10分間の駆け引き。

2.「チャンスを絶対に逃さないポジショニングは意識したい」(長谷川竜也)。「そこを逃さないタツヤ」が決めた必然の2ゴール。新システムで輝きを放つ理由と、愛娘にサッカーしている姿を見せるための思い。

3.「サイドの選手を生かすのと、自分たちがたくさんボールを受けることでリズムを出すことができた」(脇坂泰斗)。トップ下のようでありながら、ボランチのような振る舞いも必要。4-3-3の鍵を握るインサイドハーフの仕事に求められる役割とは?

4.「誰か一人が走れなくなると(守備で)穴が開くし、逆にそれでみんなが止まってしまうと、後半の最初の20分みたいに、何もボールを奪うチャンスができなくなったりする」(田中碧)、「前半に飛ばしていたので。(フィニッシュまで)行けてしまうので行くのも良いのですが、ある程度はゲームを落ち着かせるという課題は出たかなと思います」(脇坂泰斗)。後手を踏み続けた後半開始20分。攻め疲れはなぜ起きたのか。これからも4-3-3で勝ち切るために必要な、3つの変化。

(※2月19日追記)5.「打つ気で入りましたけど、相手も近かったですし、(自分が)打っても入らないなと思っていました」(大島僚太)。なぜ大島僚太は、後ろに長谷川竜也がいることに気づいたのか。あの追加点を生んだ背景にあった判断と、インサイドハーフのポジションで感じた手応え。

以上、5つのポイントで約12000文字です(※2月19日にポイント5を追記しました)。今シーズン最初のレビューなので、この4-3-3システムのインサイドハーフの役割を考えてみたりと、わりと根本的なポイントも抑えつつ、試合を振り返っております。ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップGL第1戦・清水エスパルス戦)

では、スタート!

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