もう一度、振り向いてもらうために。変化を求め続ける男・谷口彰悟の魅力を語ってみた。
川崎フロンターレの谷口彰悟選手を取材していて3年目を迎えました。
よく「完璧超人」だと言われてますが(たぶん僕が言い出したんですけど)、彼は「サイヤ人」でもあると思っているんですよ。
・・・えーっと、「キン肉マン」と「ドラゴンボール」を読んだことのないであろう平成生まれの女子層をまるで無視している出だしですね。まぁ、とりあえず、ちょっと読んでくださいよ。
「あー、彼はサイヤ人だな」と思ったきっかけは、去年の開幕前のやりとりでした。
開幕戦の相手は横浜F・マリノスだったんですけど、直前にブラジルU-21代表で10番を背負っているアデミウソン(現:ガンバ大阪)という大物新戦力の電撃加入が発表されたんですね。マリノスに。
ただ来日したばかりで、出場登録の手続きが間に合うかどうかは微妙な状況でした。結局、間に合わず、アデミウソンは開幕戦には出場できないことがわかったんですよ。
開幕戦といえば、どのチームも良いスタートを切るために特に勝ちたい試合じゃないですか。普通だったら、それを聞いて「いないの?ラッキーだな」と思うんですよ。特に谷口選手はセンターバックですから、アミデミウソンとは直接マッチアップする可能性もありましたし。
でもこのときの彼の反応はまるで逆。「あっ、そうなんですか・・・対戦したかったですね」とアデミウソン不在を悔しがっていた。そのリアクションが印象に残っていたので、後日、真意を聞いてみたんですよ。普通は「よかったって安心しませんか?」と。すると彼は目を輝かせて、こんな風に語り始めてくれました。
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