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フロンターレ・プレイヤーズコラム

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選手のオリジナルコラムを取り揃えております。1本2000〜3000文字前後です。少しずつ数を充実させていきます。
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記事一覧

「もっと圧倒的な大島僚太になってもらわないと」。中村憲剛だからこそ伝えられたアドバイスと、それによって大島僚太に起き始めている変化とは?

 FC東京との多摩川クラシコから2週間のインターバルがありました。

 この中断明けで注目してもらいたい選手は誰か。

 それは何と言っても大島僚太です。

 多摩川クラシコでの彼のプレーは、みなさんの目にはどう映ったでしょうか。

 正直、凄かったと思います。
マッチアップしていたFC東京のボランチ・橋本拳人は、大島に対して非常に激しくボール狩りに来ていました。反則スレスレどころか、反則も辞さな

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「うまくいっても、『運がよかったんだぞ』ってね」。運について語るとき、大島僚太が語ること。

「うまくいっても、『運がよかったんだぞ』ってね」。運について語るとき、大島僚太が語ること。

 リオ五輪を終えて帰国した後、川崎フロンターレでのリーグ戦を消化しながら、ワールドカップアジア最終予選で日本代表選手としてデビュー・・・大島僚太は、実にめまぐるしい日々を過ごしています。

 少し前のスポニチで、大島僚太の「足裏診断」の記事が掲載されていました。
【足裏診断】川崎F大島 周囲が助けずにはいられない“愛され王子”

 この記事の詳細な診断結果に「運がいい」という要素があったそうで、彼

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チャンスを掴めるかどうかは自分次第。自分と向き合い続けている、今季の森谷賢太郎について語ってみた。

チャンスを掴めるかどうかは自分次第。自分と向き合い続けている、今季の森谷賢太郎について語ってみた。

「去年は自分が点を取って勝つ試合がなかった。今年はそういう試合を1試合でも多く作ることですね。そしてそれ以上に、自分がチームのために何ができるか。それが大事になってくると思います」

 シーズン前、森谷賢太郎に話を聞いていたら、そんな決意を口にしていた。去年のリーグ戦で決めたゴール数は「2」。ホームとアウェイでの浦和レッズ戦で、どちらもスコアは1-1。彼のゴールは勝利には結びついていない。チームを

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もう一度、振り向いてもらうために。変化を求め続ける男・谷口彰悟の魅力を語ってみた。

もう一度、振り向いてもらうために。変化を求め続ける男・谷口彰悟の魅力を語ってみた。

川崎フロンターレの谷口彰悟選手を取材していて3年目を迎えました。

 よく「完璧超人」だと言われてますが(たぶん僕が言い出したんですけど)、彼は「サイヤ人」でもあると思っているんですよ。

・・・えーっと、「キン肉マン」と「ドラゴンボール」を読んだことのないであろう平成生まれの女子層をまるで無視している出だしですね。まぁ、とりあえず、ちょっと読んでくださいよ。

「あー、彼はサイヤ人だな」と思った

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風間フロンターレで輝く異端のピース・武岡優斗の魅力を語ってみた。そして今だから明かせる、彼の見つけた「レナトを止める方法」とは?

風間フロンターレで輝く異端のピース・武岡優斗の魅力を語ってみた。そして今だから明かせる、彼の見つけた「レナトを止める方法」とは?

「お疲れ様でした。これでまた気分良く週明けを迎えられますね」
「そうっすね。それが一番っすよ」

 去年の夏ぐらいからでしょうか。勝利した試合後のミックスゾーンで武岡優斗選手を取材すると、そんな言葉を交わしながら場を締めるようになりました。

 きっかけは、とあるインタビューで彼が「なんでもいいから勝ちたいんですよ」と語っていたことです。「プロの世界は結果を出してナンボ」なので、そんなのは当たり前

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「僕、パサーじゃないんですよ」。9割の人が誤解している、大島僚太のプレースタイルの真髄を語ってみた。

「僕、パサーじゃないんですよ」。9割の人が誤解している、大島僚太のプレースタイルの真髄を語ってみた。

 知ってる人も多いと思いますけど、大島僚太は高校卒業後、大学に進学する予定でした。サッカーも辞めるつもりだったそうです。

 ただ高校3年生の夏の大会でフロンターレのスカウトだった向島建さんの目に止まり、秋の練習参加を経て11月に急遽内定。新人の中では異例とも言える経緯で入団した選手でもあります。

 高校時代の彼は、ほとんどテレビでサッカー観戦しないタイプだったそうです。プロになったのは2011

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