鬼木フロンターレとは何だったのか:Vol.26〜第一次政権終了。勝利をデザインする作業をクラブはどう積み上げていくのか。
迎えた2019年の最終節。札幌ドームでの北海道コンサドーレ札幌戦。2対1で勝利し、全日程が札幌の地で終了となりました。
結果から言うと、リーグ戦は4位。
鹿島に次ぐ2クラブ目となるリーグ3連覇は達成できませんでした。
主要メンバーの変化、レギュラー選手の年齢上昇、そして他チームのサッカースタイルの進化などなど、内的要因や外的な要因も重なって、過去2年のようには勝てなくなってきたということ。その事実は受け止めなくてはなりません。
カップ戦ではレアンドロ・ダミアンと知念慶、脇坂泰斗などがうまく噛み合い、ルヴァンカップ決勝まで進出。そしてクラブの歴史で最も悔しい思いをしてきたとも言えるタイトルを初制覇。「勝てば優勝」という一発勝負のカップ戦で勝つ経験も蓄えることができました。そこはしっかりと評価すべきだと思います。
4冠の目標はなりませんでしたが、全力で挑んだからこそ、足りないものも含めて見えたものもあったはずです。リーグが取れなかったからといって、全てを否定する必要はないと思っています。
ただ同時に危機感も持つ必要があります。
なぜなら、自分たちの成長に目を向けていくだけではダメで、相手もかつてないスピードで進化しているからです。
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