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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第17節・鹿島アントラーズ戦)

5月30日は等々力陸上競技場で鹿島アントラーズ戦です。

現在、チームは首位を走っています。昨シーズンからの連続無敗記録は、「24」で新記録を更新中。さらに開幕から負けなし記録も「19」となっており、2015年に浦和レッズが記録した数字と並んでいます。今節に負けなければ、無敗記録は「20」に伸び、これもJリーグ新記録となります。

全てがうまくいっているようですが、鬼木監督はもう一回、引き締めるべきところは引き締めると強調していました。チームは生き物ですから、常に課題を探し、改善していく作業が必要になります。

思えばイビチャ・オシム監督は、かつてこんなことを話していました。

「監督というものは、常に何がうまくいっていないかを探さないといけない。私はブラシのようなもの。常にホコリをはらうことをしないといけないのだ」

現在の川崎フロンターレは、Jリーグ史上でもっとも長く負けていないチームでもあります。でも、うまくいっていないことはたくさんあるので、それを探さないといけない。事実、引き分けた前節の湘南ベルマーレ戦は課題が多く見つかった試合でした。そして、その課題に向き合い、克服する意味で、今回の鹿島アントラーズは重要な相手になります。

では、試合の見所を語っていきましょう。お品書きはこちらです。

■「シンプルに、強い鹿島にしっかり勝ちたい、上回りたい。そこしか今は考えていないです」(谷口彰悟)。「いつ」、「どんなとき」も変わらない鹿島戦のポイント。J1通算100勝をかけた古巣戦に、指揮官が選ぶスタメンは?

■「戦術云々ではない部分の戦いが大事になる」(谷口彰悟)。数字には現れないし、目には見えない。でも鹿島に勝つために大事なこととは?

■「鹿島さんはビッグクラブですが、自分たちがやるべきことをしっかりとやれば、必ず勝てると信じています」(シミッチ)。強度の高い鹿島のプレスと自分たちのリズム。ポイントはミドルゾーンの攻防戦にあり。

■「そこは勉強になったし、勝ち続ける人はそういう人なんだと思いました」(鬼木監督)。ジーコについて語るとき、指揮官が語ったこと。

■「また縁があれば、サッカーの世界でやりたいと思ってます」。相馬フロンターレ時代の思い出と、去り際の美学。

以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。戦術以外のポイントもたくさん書きました。ぜひ読んでみてください。

なお、課題も出た前節のレビューはこちらです。→「今宵の月のように」 (リーグ第16節・湘南ベルマーレ戦:1-1)

では、スタート!!

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