見出し画像

「今宵の月のように」 (リーグ第16節・湘南ベルマーレ戦:1-1)

レモンガススタジアム平塚での湘南ベルマーレ戦は1-1。

今季初ですね、追いついてのドロー決着は。

展開としては残り10分まではリードを許していて、無敗記録が途切れる可能性もありました。

この試合前・・・というか、開幕からの無敗記録が注目されるにつれて、個人的に感じていたことがありました。

それは「現在のもしフロンターレが足元をすくわれるとしたら、自分たちで油断するか、とっても泥臭いチームにやられるんじゃないか」というものです。

そして、このレモンガススタジアム平塚で、残り10分を切って負けているシチュエーションになって、「そうだな、この湘南ベルマーレは、後者に当てはまるチームだな・・・」と、頭の中によぎり始めました。奇しくも、試合後のレアンドロ・ダミアンも、こう評していました。

「(湘南は)本当にハードワークをするし、一瞬たりとも諦めない。どんなシーンでも必ずボールを追いかけて最後まで戦いきる。本当に素晴らしいチームだと思っています」

もちろん、単に泥臭いだけではなくて、守備組織が去年よりも整備されていた上でのハードワークなのですが、何より山田直輝の先制ゴールに、チームの泥臭さが凝縮されていました。

それでも、鬼木フロンターレは負けませんでした。これで去年から24試合負けなし。ただ、いろんなことを考えた試合でもありました。

では、そんな試合のレビューになります。お品書きはこちらです。

■「相手が動かない場合は、自分たちがアクションを出さないと、相手の歪みは出ない」(田中碧)。いつもと違う前線と、中盤とサイドで作れなかった「違い」。

■「じれずに、というのがテーマと、あれだけ前から来ていたので、もっと前を見たかった」(鬼木監督)。湘南守備陣の前に、機能不全で終わった前半の3トップ。攻撃の改善策はなんだったのか。

■「相手は来るよという話はしましたが、後手を踏んだ形になりました」(鬼木監督)、「もう一度、前半の頭のようにしっかりとするという話をしていました」(浮嶋監督)。思惑が交差し、明暗が分かれた後半の入り方。そして、試合中に夜空を見上げて思ったこと。

■「今までもあのようなシーンでゴールを重ねてきているので」(レアンドロ・ダミアン)。突破口を開くサイドバックと、隙を見逃さなかったストライカーの共鳴。ディテールを引き寄せるためには、強い意志を持ってプレーしなくてはいけない。

■(※追記)「僕らはそこを監督のせいにするつもりはない。出ている選手が、何をしないといけないのか。何をやらせてはいけないのか。そこをちゃんとしないといけなかった」(谷口彰悟)、「少し受け身になって、プレスをかけ切ることができなかったかなと思います」(シミッチ)。アンカーとCBが語った湘南戦の反省点と改善点とは?

以上、5つのポイントで全部で約1000文字です(5月28日に追記しました)。試合中に現場で思ったこともいろいろ書いております。なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第16節・湘南ベルマーレ戦)

では、スタート!

ここから先は

9,529字 / 1画像

¥ 300

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。