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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第16節・湘南ベルマーレ戦)

5月26日はレモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレ戦です。

前節に横浜FCに勝利したことで、昨シーズンから続くJ1リーグの最長無敗記録を「23」に更新しています。

そして開幕からのJ1無敗記録に目を向けると、現在は「18」となっています。実は開幕からの負けなしは2015年の浦和レッズの「19」がJリーグ記録になっており、この湘南戦で負けなければ、川崎フロンターレが並ぶことになります。それがかかった一戦でもあります。

記録尽くしになっていることで、囲み取材でもそういう話題が多くなります。鬼木監督は「記録を目指してはいないですが」とした前置きした上で、こんな思いを述べてくれました。

「スタッフとも話したんですけど、月日が経った時に『あの時(2013年)の大宮がすごかったよね』とか、そういう話が出ますからね。今は感じられないけれど、自分たちがそうやっていろんな記録を更新することで、月日が経った時に、選手やスタッフが誇りに思ってくれる記録が出せるのは、クラブにもサポーターにも思い出になりますよね。それは目指していない中でも、大事なことなのかなと、今はそう思っています」

そう考えると、現在の川崎フロンターレはまさに歴史と記録を作っている真っ只中ですし、自分たちはそれをリアルタイムで目撃している最中だとも言えるわけです。

ちなみに記録に関する話題が多かったのは、鬼木監督は現在、監督として99勝を挙げているからでもあります。この湘南戦に勝利すると、記念すべき100勝を達成することになります。その場合、J1では最速で到達した監督ということになります。なので、次の1勝に向けてと、これまで積み上げてきた99勝という数字に関する感想も聞いております。

そんな湘南戦の見所は本文でたっぷりと。今回のお品書きはこちらです。

■「いろんな意味で、ポジションの適性は短い期間で色々と見ていきたい」(鬼木監督)。今後を見据えた試金石となる一戦。チームの枠組を大きくするキャスティングはあるのか。

■「湘南らしさは根付いているものがある」(鬼木監督)、「みんながやるべきことをやってサッカーをやっているんだろうなと思っている」(山根視来)。守備整備とメリハリのついた湘南スタイル。2連敗でも侮れない背景。

■「やはり特別な思いを持っている。去年より成長した自分を見せられたらと思います」(山根視来)。〔5-3-2〕システム攻略のカギを握るのは、やはりサイドバック。日本代表選手として舞い戻るレモンS で、山根視来が見せるもの。

■「受け入れる」のではなく「抗う」ために。川崎には、FWウェリントンを沈黙させなくてはいけない理由がある。

■「僕の100勝ではなくて、チームの100勝。選手もそうですし、コーチ陣もそう。まだ達成してないですが、そういうところで近づいているのは嬉しく思います」(鬼木監督)。J1最速100勝達成監督へ。これまで積み上げてきた99勝という数字と、次の1勝に向けて指揮官が語ったこと。

以上、5つのポイントで全部で約8500文字です。なお、前節のレビューはこちら。引退セレモニーをした武岡優斗さんのコラムも追記してますので、忘れずにどうぞ。→「輝く季節の中で」 (リーグ第15節・横浜FC戦:3-1)

では、スタート!

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