「嵐の中で輝いて」 (リーグ第19節・アビスパ福岡戦:3-1)
等々力陸上競技場でのアビスパ福岡戦は3-1で勝利。リーグ戦5連勝を飾りました。
ただ難しい試合でしたね。よく勝ち切ったと思います。
この試合を語る上で触れなくてはいけないのは、何と言っても、あの天候です。気温13.7℃の寒さ。試合前から雨が降り続け、さらに強風が吹きすさんでいました。まさに春の嵐でした。
記者席のあるメインスタンドからは左から右に吹く強風だったので、「前半はいいけど、向かい風になる後半は苦戦しそうだな・・・・」と思っていたら、コイントスで福岡がエンド変更。前半から向かい風になりました。
ハーフタイムが近づく頃になると、雨がいっそう強くなり、上空では雷が光り始めます。結局、その影響で後半の開始時間を20分遅らせることに。サッカーのゲームは、雨でも雪でも基本的には行いますけど、雷はNGです。命の危険がありますからね。
ただ1-1のハーフタイムを終えて、後半にネジを締め直したはずが、そこから約20分じっと待つというのは、選手にとって集中力を保つのが難しかったと思います。そういうのも乗り越えながら、しっかりと勝ち切った試合でした。
・・・というわけで、そんな試合を振り返っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。
■この日の左サイド攻撃にアクセントをもたらした左CBの車屋紳太郎。左利きの左CBは、4-4-2の守備ブロック攻略になぜ重宝するのか。
■「こういう結果で福岡サポーターに成長できたことを見せられたのは良かったと思ってます」(遠野大弥)。古巣相手に決めた恩返し弾。そこに秘められていた、川崎のダイヤになる強い覚悟と過去との決別。
■「新しい勝ち方をしてくれました。選手たちは良い締め方をしてくれたと思います」(鬼木監督)。等々力の受け師・鬼木達の真髄。重馬場が得意な知念慶の起用と、福岡に「何か」を起こさせなかった終盤の的確な采配。
■フル稼働中の山根視来が身につけ始めた「出力のタイミング」とは何か?代表帰りの中村憲剛がかつて話していたその言葉から読み解いていく。
■(※追記:4月16日)「本音をいうと、常に100パーセントで何連戦もこなしたい。それが自分の理想でもあります」(山根視来)。連戦中における山根流パワーの出し方。そして福岡戦とFC東京戦で得点を生み出した狙いにあった、相手の嫌がるボールとは?
以上、5つのポイントで約11000文字です(4月16日にポイントを追記しました)。「ほぉ!」と思える濃い内容だと思います。ぜひ読んでみてください。
なお、プレビューはこちらです。答え合わせにどうぞ。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第19節・アビスパ福岡戦)
では、スタート!
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