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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第14節・北海道コンサドーレ札幌戦)

5月16日は等々力陸上競技場で北海道コンサドーレ札幌戦です。

川崎フロンターレは中三日での5連戦、そのラストになります。一方のコンサドーレ札幌は、一週間のインターバルがありました。ミシャことペトロヴィッチ監督は、フロンターレ撃破に向けて入念に作戦を練ってきていることでしょう。

去年、圧倒的な強さで優勝したフロンターレはリーグでわずか3敗しかしませんでした。

そのうち2敗はアウェイでした。そして等々力で唯一負けた試合が、コンサドーレ札幌との試合だったんですね。それまでに過去、J1では一度も札幌には負けたことがなかったにもかかわらず、一番負けなかったシーズンで黒星をつけられるのですから、実に不思議なものです。

中村憲剛の電撃引退発表直後だったこともあり、選手たちの動揺があまりにも大きく、メンタル的な難しさを抱えた中で臨んだ一戦だったのが原因とも指摘されましたが、ピッチでは札幌のマンツーマン戦法に後手を踏んで完敗。まるで良いところが出せぬまま、屈しました。

あれから半年。今回は、そのリベンジの一戦となります。

この試合に向けては、札幌が採用してくるであろうマンツーマン戦法に関する質問が出ました。

 ただ大事なのは、その戦法によって、相手が何を狙っているのかの方です。鬼木監督は、そこを説いています。

「マンツーマンで、どこが空いているのか。しっかりと見つけて、あとはスカウティングでもこういうところが空くとわかっている。でも、それを実行できるかどうか。もしくは、スカウティングでこうだけど、自分たちとやった時に意外と違うこともある。チーム戦術もそうですが、個人のところでもそれを感じてできるかどうかだと思います」

 要は、相手を見ることが大事だという話なわけですけど、なぜそれを強調するのかというと、直近のベガルタ仙台戦の反省があるからです。仙台戦では、中央をがっちりと締めてきて、外を空けて守る相手の守備組織をうまく崩すことができませんでした。

 だから、札幌が採用してくるであろうマンツーマン戦法に対しても、相手が狙っていうことは何か。そしてどこの弱みがあるのか。それを踏まえた上で、自分たちの持ち味を出せるかどうかにフォーカスしているような思いを感じます。

そんな相手に勝ち切るために、どんな姿勢を見せてくれるのか。楽しみですね。

では、試合の見所を紹介していきます。お品書きはこちらです。

■「自分の中では怪我はなく、監督のプランもあって休養をもらったのだと受け止めています」(ジョアン・シミッチ)。Jリーグ記録更新をかけた5連戦のラスト。シミッチは問題なし。注目はインサイドハーフの組み合わせか。

■札幌が採用している「マンツーマン戦法」って、そもそも何?

■「相手がどう出てくるかはわからないが、マンツーマン気味に来るのかなという予想はしている」(谷口彰悟)、「ただ、いつも通りに自分たちがやるべきことをやるだと思っている」(ジョアン・シミッチ)。札幌相手に示すべき後ろの対応力と、それぞれが口にしていた大事なこと。

■「本来であれば、マンツーマンディフェンスは自分たちが一番崩していける戦いをしなくてはいけない」(鬼木監督)。札幌の対策云々よりも大切なこと。そして攻略できるという指揮官の自負を支えているもの。

■マンツーマンによく効くダミアンとミトマの生かし方とは?そして、目指すのは、「Jリーグ新記録の22試合負けなし」ではなく、「勝ち点3」を積み上げること。

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて約9000文字です。札幌の守り方も考えて、いつもとは違う展開になりそうなゲームなだけに、ぜひ事前に読んでイメージを膨らませてみてください。

なお前節のレビューはこちらです。→強き心に花よ咲け。 (リーグ第20節・ベガルタ仙台戦:2-2)

では、スタート!

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