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「戦う男」 (リーグ第24節・ヴィッセル神戸戦:2-2)

ノエビアスタジアム神戸でのヴィッセル神戸戦は2-2。

 旗手怜央の待望のJリーグ初ゴールでなんとか追いつきましたが、正直、負けていてもおかしくなかった試合だと思います。相手のヴィッセル神戸からすると、勝負を決める3点目のチャンスが何度もあっただけに、仕留め損ねたという思いが強かったことでしょう。

特に後半開始10分ですね。

フロンターレはリスク承知でオープンな展開に持ち込んだ代償として、広大なスペースでのカウンターを神戸から受けました。

その結果、センターバックの谷口彰悟とジェジエウは何度も数的同数の危険すぎる対応にさらされます。しかしそうなった場面で何度も全力で戻り、そして最後は届かなくてもシュートコースに体を投げ出すことで、相手のシュートミスを誘います。おそらくですが「これでやられたら、しょうがない」ぐらいの覚悟はできていたと思います。それぐらいの気持ちでやっていたと思うし、そのセンターバックコンビの姿に、僕は胸を打たれましたね。

 最終的に同点に追いついたのは、こうした後ろの選手たちの執念があってこそだと思っています。サッカーとはそういうものですから。

そんなパッションもありつつ、ピッチで起きていた出来事を分析したレビューを書いていきたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

■「試合に出るということ」に対する、ある選手の思い。

■先制アシストの山根視来のポジショニングと、同点弾の起点になった登里享平のクロス。なぜ神戸戦のサイドバックは、「利子」を受けられたのか。

■「まっ、いいか」ではなく、「自分が決める」という強い意思。大島僚太が、あの一撃に込めていたもの。

■「前半は後ろの押し上げの部分で、ディフェンスラインが相手のバックパスで最終ラインを上げられなかった」(登里享平)。「(川崎の)クロス対応があまり良くないというのはスカウティングでありました」(西大伍)。重心が後ろになった前半の守備陣形。耐えきれなかった2失点はなぜ起きた?

■「ビルドアップで安定すれば、前半の神戸みたいに相手陣地に押し込んでできるし、自分も少しずつ前にいけた」(登里享平)。攻撃ではなく守備の整備から始まった反撃。終盤の巻き返しを生んだ、車屋紳太郎と守田英正の投入を読み解く。

■「自分には悔しい思いがあったし、こういう形でゴールを決めることができたのは良かったです」(旗手怜央)。Jリーグ初ゴールは、チームを救うゴラッソ。旗手が抱え続けていた悔しさ。

以上、6つのポイントで約11000文字です。中二日だけど、たっぷり書きました!!よろしくどうぞ!

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第24節・ヴィッセル神戸戦)

では、スタート!

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