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「おれたちの進化論」 (リーグ第23節・名古屋グランパス戦:3-0)

等々力競技場での名古屋グランパス戦は3-0で勝利。

ついにリーグ11連勝を達成しました!

試合後のオンライン会見で「今日は、シンプルに勝ちたい気持ちが強かった」と谷口彰悟は口にしています。11連勝という記録がかかっていましたが、こだわっていたのは目先の名古屋グランパスに勝つこと。そこに全てを注いでいたと言います。

「名古屋には前回、アウェイで負けているので、ダブルは達成させたくない気持ちは強かったです。それにプラス、連勝も途切れたというのもあって、かける想いは強かったです」

 今シーズン、フロンターレが負けた試合は、リーグ戦・名古屋グランパス戦(0-1)、ルヴァンカップ準決勝・FC東京戦(0-2)だけ。そして負けた展開の共通点としては、90分を通じて無得点で終わっていること、そして前半に失点していることです。

どちらも前半から相手の堅い守備を崩せずに先制され、追いかける展開でハーフタイムに。より守備にパワーを注いでくる相手の前に後半の反撃も及ばず、そのまま守り切られてしまう・・・それが、この2試合の負けに共通するパターンでした。

 では、その負けパターンをどう打ち破っていくのか。
今シーズン、勝ち続けている川崎フロンターレにとって、今節の相手であった名古屋グランパスは、その数少ない負けパターンの改善を試せる相手でもあったと言えます。鬼木監督は、ピッチでその答えを示してくれたと言えます。

 レビューでは、そこをたっぷり掘り下げながら、ピッチ上での駆け引き、チームの進化についても語っております。ラインナップはこちらです。

■後半勝負ではなく、先制点を取るために。意外なスタメン顔ぶれから読み取れた、名古屋戦に込めた指揮官の狙い。

■「特に(前半)30分ぐらいまでは良い感じでできていたと思います」(阿部浩之)。「どこを捨てるのか。そこのメリハリが効きだした。4-3-3になってから手応えがあった」(中村憲剛)。「序盤は三笘薫!!」からの、互いに対抗策を繰り出した中盤。一進一退の攻防戦の最中、鬼木監督が先に動いた理由。

■ゴールは偶然の産物ではない。取り組み続けていたドリブルとパスの使い分け。攻撃に変化を生み出し始めているジェジエウの進化。

■入念にスカウティングしている相手だからこそ、その情報を逆手に取れる。チームをさらにもう一段階引き上げた、中村憲剛による舵取りと微調整。

■「魔法の言葉はないです」(鬼木監督)。進化していく鬼木フロンターレの強さを支える、向上心と競争力。そしてシンプルでも、平凡でも、本気の言葉だからハートに響く指揮官の言葉。

■(※追記:10月21日)鬼木監督も認める三笘薫の「本番力」。得点を量産し続けるのは、試合で使いこなしている〇〇の材料の多さにあり。

以上、6つのポイントで全部で約15000文字です(※21日に追記してます)。たっぷりボリュームで書きました。ぜひ読んでみてください!!

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第23節・名古屋グランパス戦)

では、スタート!

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