試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第19節・FC東京戦)
7月14日は味の素スタジアムでFC東京戦です。
はい、夏場の多摩川クラシコは大一番となりました。
首位・FC東京との勝ち点差は7。現在3位のフロンターレは1試合未消化なので、実質的には4〜7差の状態ですが、これは延期になっているサンフレッチェ広島戦を終えてから計算できる良い話。取らぬ狸の皮算用は危険ですから、7ポイント差である現状を認識した上で臨むべきだと言えます。
直接対決ということで、そういう試合は6ポイントマッチとも言われます。谷口彰悟が同意します。
「お互いに頂点を目指してやっている中での重要な勝ち点の奪い合い。直接対決は6ポイントの価値があると言われますし、そのぐらいの価値がある試合だと思います。直接対決で勝って差を縮めるのが一番ダメージを与えられる。なおかつ多摩川クラシコということで、勝ち点も大事ですが、それ以上に価値のあるゲームになっていく。それぐらいの大一番といって良いと思います」
近場とはいえ、相手の本拠地での天王山ですから、どうしても肩に力が入ってしまいがちです。しかし練習を見る限り、選手たちはとても落ち着いているように見えました。
これがチームの経験値なのかもしれませんが、リーグ連覇するまでの過程で、こういう負けられない試合を勝ち切ってきた自信があるからだと思います。
では、いつものように試合の見どころをディープに語っていきます。ラインナップはこちらです。
1.「(現在のFC東京は)完璧に近いチームになっていると思うので、そこをどう打ち崩すのか。自分たちにとっても真価を問われるものだと思います」(鬼木達監督)。クラシコにふさわしい天王山をどう戦うのか。指揮官が下した、意外な決断とは?
2.「ボールを持って押し込んで、圧倒して、守備でも切り替えが早くて、というのがフロンターレのサッカーだと思う」(小林悠)。前線のユニットに込めた、フロンターレらしさを取り戻すための二つの狙い。
3.「強気、強気で行く姿勢。全てうまくいくわけではないと思いますが、90分で勝ち切れればと思います」(下田北斗)。強度の高いプレッシングを発動するために求められる、グループの連動性と強気の姿勢。
4.「自分たちのメンタルを利用して戦おうとしても、そこはわかった上で真っ向勝負でいきたいと思います」(鬼木監督)、「相手のカウンターにビビって、こっちがボールを回さなくなったり、ボールを受けなくなったら相手の思う壺になる」(齋藤学)。ファストブレイクを狙ってくるFC東京の思惑を、逆に打ち砕け。
5.サイドで相手を広げさせながら、中央も織り交ぜて崩していくために。FC東京守備陣攻略のキーマンは誰だ!?
6.「ジェジエウも僕もスピードは遅くはない。そこで怖がってしまっては思う壺なので、怖がらないこと。走り合いをするつもりもないが、最悪、そうなっても対応できる自信もある。そこは強気にいくことがポイントになると思います」(谷口彰悟)。重要なのは、カウンターを受けないことではなく、失点しないこと。連覇してきた力強さと経験値を示せるか。
天王山ということでたっぷりと書きました。冒頭部分も含めると、約12000文字です。気合い入れて書きましたので、ぜひ読んでみてくださいね。
なお、前節のレビューはこちらです。➡️最後まで起こせなかった等々力劇場と、自分自身に矢印を向けた指揮官。そして、ただ前を進んでいくために。(リーグ第18節・サガン鳥栖戦:0-0)
では、スタートです!
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