「僕、パサーじゃないんですよ」。9割の人が誤解している、大島僚太のプレースタイルの真髄を語ってみた。
知ってる人も多いと思いますけど、大島僚太は高校卒業後、大学に進学する予定でした。サッカーも辞めるつもりだったそうです。
ただ高校3年生の夏の大会でフロンターレのスカウトだった向島建さんの目に止まり、秋の練習参加を経て11月に急遽内定。新人の中では異例とも言える経緯で入団した選手でもあります。
高校時代の彼は、ほとんどテレビでサッカー観戦しないタイプだったそうです。プロになったのは2011年からですけど、2010年の南アフリカワールドカップでさえ、時差があった関係でしっかりと見た記憶があまりないとも言っていました。
そのためJリーグの事情にも疎く、フロンターレに練習参加が決まったときもちゃんと知っている選手はジュニーニョぐらい。日本代表の中村憲剛や稲本潤一のことは知っていても、彼らがフロンターレに所属していたとも知らなかったそうで、同級生から「フロンターレって中村憲剛や稲本がいるチームじゃん」と言われて「そうなんだ」と初めて知ったのだとか・・・ある意味、大物っすね。
ただこのへんが大島僚太らしいとも言えるかもしれません。
例えば、プロの選手が実際にどのぐらいすごいのかも、名前だけでは判断せずに自分の目で確かめてみるまで認めないタイプだったようです。
「まわりがいくら『すごい』と言っていても、実際にはそうではなかったりすることってあるじゃないですか」と、当時の持論を笑いながら話してくれました。
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