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最後は自ら試合を決めに行く意志を強く発した大島僚太。試合後に語った、どうしても等々力で勝ちたかった理由。(リーグ第1節・サガン鳥栖戦:0-0)

 等々力競技場でのサガン鳥栖戦は0-0でした。

 2020年のJリーグ開幕戦は、スコアレスドロー。この試合で川崎フロンターレが放ったシュートは19本。対するサガン鳥栖は3本です。VARでの得点取り消しも含めて、内容的には勝っていてもおくべき展開だっただけに、どちらかといえば、悔しさのほうが勝る結果でした。

ただ結果は結果で受け止めて、次に向かっていくしかありません。そういう作業を丁寧に続けていくのが、リーグ戦という長丁場の醍醐味でもあります。

ちなみに得点が奪えなかったところにばかり目が行きますが、川崎フロンターレは2016年から5年連続でJリーグ開幕戦は無失点だったりします。これは何気にすごいのではないかと思っております。

 では試合を語っていきたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

1.「低い位置には人数がいるんですが、前線に運ぶまでがちょっと距離あったなと思いました」(小林悠)。サガン鳥栖が講じてきた、二つのフロンターレ対策とは?

2.「相手もよく守ってましたし、うちのやりたいことをなかなか出させてもらえずに、個人としてもチームといてもやりたいことを出せなかったかなと思います」(長谷川竜也)。徹底されていた鳥栖のタツヤ封じ。いかにして「対策の対策」を打ち出していくべきか。

3.「そこで開けたところをうまくどうやって使うのかというのが鍵だと思います」(脇坂泰斗)。求められる右サイドの交通整備。そして家長昭博をチームスタイルにどう着地させるのか。

4.「(トラップは)もう一個、前にボールを置ければ良かったです。足元に止めたことで、そこが一瞬、遅れたので」(登里享平)、「ラストパスなのか、シュートなのか、コントロールなのか。そこをみんなで合わせていかないといけないと思います」(脇坂泰斗)。オフサイドに繋がった「ちょっとしたズレ」は、なぜ起きたのか。VARで取り消された事実よりも目を向けるべきは、あの局面の崩しの質を上げること。

5.「力不足でした」。最後は自ら試合を決めに行く意志を強く発した大島僚太。試合後に語った、どうしても等々力で勝ちたかった理由。

 以上、5つのポイントで全部で約10000文字です。うまくいったところと、あまりうまくいかなかったところを整理して語っております。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第1節・サガン鳥栖戦)

では、スタート!

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