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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第32節・清水エスパルス戦)

10月8日は等々力陸上競技場で清水エスパルス戦です。

近年、清水エスパルスとはめっぽう相性が良く、2015年を最後に公式戦では負けていません。言い換えると、鬼木監督が指揮を執った2017年以降、清水には負けなしでもあります。鬼木監督といえば、古巣である鹿島アントラーズ戦での圧倒的な勝率の高さがよく話題になりますが、実は清水にも無類の強さを誇っております。

ただ引き分けに持ち込まれることもあり、その際は2-2の撃ち合いのスコアになることが多い傾向です(2020年、2019年、2017年)。清水戦では得点率が高いのはおそらくレアンドロ・ダミアンですが負傷離脱中のため、今節は欠場の見込み。他にも脇坂泰斗も清水戦では得点を取っている印象がありますね。

川崎フロンターレにとっては、負傷者や出場停止者がいる中での一戦。清水は清水で約3週間のインターバルがあったことで、試合勘に難しさがあるかもしれません。

なおこの試合は、等々力では、コロナ禍で初めてとなる声出し応援が可能になるゲームでもあります。アウェイでは何試合か声出し応援を経験しましたが、このホームの等々力に声出しが戻ってくる試合というのは、また違う意味を持るのではないでしょうか。

 キャプテンの谷口彰悟がその意味づけを、こう代弁します。

「等々力で声出し応援の中で試合ができるのは楽しみ。ファン、サポーターの皆さんも楽しみにしていたと思う。当日の雰囲気はいいものになるだろうなと予想しています。会場の雰囲気をパワーに変えて、ホーム感、等々力の雰囲気で相手に圧をかけるような流れを作れれば最高だと思います」

アウェイでの声出し応援は、ACL、大阪や福岡、名古屋、札幌など遠隔地でしたから、スタジアムに駆けつけたフロンターレサポーターの数も限られていました。しかし、今回はホーム。等々力の大声援での後押しを期待しましょう。

では、試合の見どころを語っていきたいと思います。

なお、前節のレビューはこちらです。

■何人かの負傷者と、橘田健人の出場停止。まさに総力戦で臨む清水戦のスタメン予想。ベンチ入りのチャンスを掴むのは誰だ!?

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