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「他に何が」 (リーグ第14節・横浜F・マリノス戦:3-1)

 日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦は3-1で勝利。

昨年のリーグ覇者に敵地での逆転勝ちとなりました。昨年、ホーム最終的で屈辱的とも言える4失点を浴びた谷口彰悟は、ディフェンスリーダーとして、そして今年はキャプテンとしても強い気持ちを持っていたことを明かし、この勝利に胸を張ります。

「昨シーズンのホーム最終戦でやられたのは、去年からいる選手は忘れていないと思う。自分個人としても悔しいゲームだったと、今でも思い出せるような試合。本当に勝ちたいという気持ちは強かった。みんな、そういう気持ちはあったと思う。立ち上がり早々に失点したが、落ち着いて逆転できた。それはチームの力強さを感じた」

公式戦11連戦目で、過密日程の最中でしたが、終わってみれば攻守に圧倒。首位を走るチームとしての意地を見せることができたと思います。そんな試合を振り返っていきたいと思います。

ラインナップはこちらです。

■ピッチで何が起きていたのか。立ち上がりに喫した失点と、我慢を強いられた序盤を読み解く。

■「シンプルに狙うところと、少し工夫するところ。対角のボールだったり、同サイドを狙う。そこの使い分けはできていた」(谷口彰悟)。「川崎は良いチームですし、良いサッカーをします。そして、我々のサッカーのことも理解し、弱点を突いてきました」(マルコス・ジュニオール)。敏感なハイラインの裏ではなく、ルーズな斜めのスライドを突く。そのために必要な技術を見せた、ある選手の凄み。

■「相手はだいぶハイラインでスペースがあった。そこを狙うことはチームとして意識していました」(三笘薫)。狙い通りだったミトマのアイソレーション戦法。ピッチで示し続けるスーパールーキー以上の輝き。

■「悠とレオでハードワークと圧力をかけていく。そこでしっかりとした守備ができることで、また攻撃が良くなる。そこがたたみかける要因になったと思います」(鬼木監督)。後半開始5分でカタをつける。マリノス守備陣の平常心を失わせた、後半の川崎の強気すぎるプレッシング。なぜオールコートマンツーマンが面白いように機能したのか。

■「今年4-3-3に取り組んでマリノスを倒すというところはみんな心の中で思っていたと思います」(三笘薫)、「こういう昨年のチャンピオンチームとやるというのは大きなゲームになるし、自分たちの自信になると思います」(鬼木監督)。昨年度の覇者を敵地で撃破。そこで指揮官が語った、勝ったからこそ大事にしている意外なこととは?

■(※9月7日追記)「ボールを触る回数は多くなかったと思いますが、ボールを受けた時に前向きな判断、決断をすることを心がけていました。インテンシティの高いチームで、他のJリーグで感じられる強度ではなかったと思います」(大島僚太)。ハイレベルかつスピーディーな展開の中で、大島僚太が感じていたこと。

以上、6つのポイントで全部で約13000文字です(※9月7日に追記しました)。ボリュームたっぷりでお伝えしておりますので、ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第14節・横浜F・マリノス戦)

では、スタート!

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