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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第34節・柏レイソル戦)

12月19日は三協フロンテア柏スタジアムで柏レイソル戦です。

通称・日立台ですね。そしてリーグ最終節になるわけですが、日立台でのリーグ最終節といえば、2009年にも経験しています。

サポーター歴の長い方なら覚えていることでしょう。2位からの逆転初優勝を飾る地になるはずが、同時刻に試合をしていた首位・鹿島が勝ち切ったため、日立台に吉報は届かず。柏に勝利したものの、2年連続リーグ2位に終わり、鹿島にリーグ3連覇を許しています。またも「あと一歩」が届かず、悔しみの涙を流した場所となりました。

ちなみに中村憲剛が現役引退を発表した後、キャリアの中で最も苦しかった時期としてあげたシーズンがこの2009年です。

「一番苦しかったのは2009年。4つタイトルが取れそうで一個も取れなくて、精神的にしんどかった。これだけやっても届かないのかと。届きそうで届かなかった1年だったという思いが強いです」

 あの2009年から11年。

再びこの場所で最終節を迎える川崎フロンターレは、圧倒的な強さで優勝したチームとして迎えることができました。そしてあの試合後、日立台で悲しみにくれていた中村憲剛のJ1ラストゲームになります。

では、そんな一戦の見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

■中二日で迎える最終節のスタメン予想と、シーズン終盤に現れた意外なデータ。そして、この一戦で払拭しておかなくてはいけない「二つのこと」とは?

■交差する両チームの思惑。敵将・ネルシーニョは、どういう狙いで試合を進めてくるのか。

■「個々の能力はJでもトップクラスだと思っている。そこをどう抑えて、あとは自分たちの力をどう出せるかになる」(小林悠)、「できるだけ押し込んだ展開にしたい」(登里享平)。最も警戒すべきは、前線3人のカウンター。しかしそれ以上に大事なポイントとは?

■2009年の悲しみの日立台から11年。ずっと一緒に走り続けてきた中村憲剛と迎えるJ1ラストゲームに思う。

■(追記:12月19日)「満たされてないですよ、試合には出たいし。でも、チームがうまく回ることが重要。みんながみんな試合に出れるわけじゃないですから」。現役引退を発表した田坂祐介が川崎フロンターレに残してくれたもの。

以上、5つのポイントで約10000文字です(19日に田坂祐介に関する追記しました)。柏戦で想定できる展開をあれこれと書いてみました。ぜひ読んでみてください。

前節のレビューも公開中です。→「等々力の夜に駆ける」 (リーグ第33節・浦和レッズ戦:3-1)

では、スタート!

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