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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第17節・浦和レッズ戦)

9月20日は埼玉スタジアム2002で浦和レッズ戦です。


ハードすぎた13連戦を終えて、1週間の試合間隔が空いて迎える一戦となります。今週を振り返ると、チームは広島戦試合翌日の二日間は練習をオフとしており、それぞれが回復に努めたようです。

「久しぶりに1週間空きました。気持ちを切らさずに、身体も休めて良いオフを過ごせました」(登里享平)

 鬼木監督は、オフの二日間、身体を休めることはもちろんですが、気持ちの部分もしっかり回復してほしいとのリクエストを選手たちにしたようです。

「一番は、気持ちをリフレッシュして欲しいというところ。オフは二日にして、そこで全部(の疲れ)が取れるわけではないですが、気持ちのところでリフレッシュしてほしい。そういう中でいうと、オフ明けの練習もそうですし、今週のトレーニングも良く集中してくれていました。そこは13連戦のままと言ってもいいぐらい、継続できている部分があります」(鬼木監督)

これが18試合目となり、リーグ後半戦となります。首位としてリーグを引っ張るポジションであり、勝敗がより注目されることは言うまでもありません。

過去、川崎フロンターレが経験した2度のリーグ制覇は、どちらもシーズン終盤に首位を追い抜いての優勝です。ただ今年は、2位以下のチームから追いかけられるレースとなります。これまでとは違うプレッシャーもチームにはあるかもしれません。しかし鬼木監督は、自分たちに集中しようと選手たちに伝えたと明かします。

「自分たちは首位に立ちたくて立っている。そこでプレッシャーを感じる必要はない。自分たちが望んでそこにいる。そこは変わらず、サッカーを楽しんでやっていくという話を選手たちに言いました。追いかけられるとはいえ、自分たちに集中しようと言っています。なぜかというと、他のチームの結果はコントロールできないからです。コントロールできるのは自分たちのことだけ。もう一回、自分たちに集中しよう。それが大事だと思っています」(鬼木監督)

奇しくも、試合前日、2位のセレッソ大阪が鹿島アントラーズに敗れました。首位の川崎フロンターレとしては浦和に勝てば、勝ち点差を広げるチャンスとなります。そんなシチュエーションで迎える浦和レッズ戦です。

一体どんな試合になるのか。ポイントをまとめてみました。ラインナップはこちらです。

■「ちょっとでも気の抜けたプレーをすると、代わりの選手が出てくる可能性がある」(齋藤学)、「練習から試合に飢えてる選手がすごく多くて、練習からバチバチやってギラギラしてる選手が多い」(登里享平)、そこの評価というよりは、新たに何日かのパフォーマンスで決めます」(鬼木監督)。かつてないほど激化し始めているスタメン争い。埼スタのピッチに立つのは誰か。

■「ドリブラーが多いので、ある程度、時間を与えてあげることですね。それは意識しています」(登里享平)、「相手のことを意識し過ぎず、やるべきことを準備して試合に挑んでいければ、自然と結果が出るのではないかと思っています」(ジェジエウ)。攻略のポイントはブロック崩し。サイドのクロス対応に課題を残す浦和守備陣を、外から崩すか、中から縦パスで崩すか。

■「自分が圧倒的なプレーができれば試合に出れる。足りないところをもっともっと伸ばしていきたいと思ってます」(田中碧)。悔しさを乗り越えて、輝き始めたインサイドハーフでの持ち味。さらに成長を遂げるため、田中碧が見据えているもの。

■「それプラス、注意力を高めていくことで、背後の意識を頭に入れながらやっていくこと」(ジェジエウ)、「1週間準備期間があるので、いろんなことを想定しないといけない」(鬼木監督)。警戒したい興梠慎三とレオナルドの2トップ。ただそれ以上に、この一戦に向けた指揮官が大事にしている心構えとは?

以上、4つのポイントで全部で約10000文字です。1週間空くと、書きたいネタもありましたが、ポイントは4つに厳選しました。ぜひ読んでみてください。

なお、前節のレビューはこちらです。→「それが答えだ! 」 (リーグ第16節・サンフレッチェ広島戦:5-1)

では、スタート!

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