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「何がどうしてこうなった?」 (リーグ第15節・湘南ベルマーレ戦:0-4)

 等々力競技場での湘南ベルマーレ戦は0-4で敗戦となりました。

5試合連続無失点だったチームが、驚きの4失点。450分以上も揺らされることのなかったゴールが、後半5分から16分までのわずか11分の間で、4度も揺らされました。

 サッカーで4点もの差がついてしまうと、流石にどうしようもありません。

ただ大量失点で負けるにしても1発か2発は殴り返すのが川崎フロンターレなのですが、この日は最後まで沈黙したままタイムアップの笛を聞きました。よもやの完封負けです。4失点や5失点を喫した敗戦は過去にも何度かありましたが、無得点のまま負けたゲームというとあまり記憶にないでしょう。

 それもそのはずで、リーグ戦では2010年の横浜F・マリノス戦(0-4)以来だそうです。中村俊輔がJリーグに復帰したシーズンの試合で、指揮していたのは木村和司監督。いわゆる「ちゃぶられた」というゲームですね。要は12年ぶりでした。

 0-4の敗戦というなんともショッキングなゲームでしたが、この日の等々力のピッチで、何が起きていたのか。そして試合翌日に報道陣に練習公開された麻生グラウンドでのチームの雰囲気や選手たちの表情も含めて感じたものがありました。そういったものを中心に振り返っていきたいと思います。

■ベンチに塚川孝輝ではなく高井幸大が入った理由

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