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「Simple is Best 」 2021.10.16 プレミアリーグ第8節 ワトフォード対リヴァプール:0-5

 リヴァプールの直近2試合は勝ち切れずにドロー。何としても勝ちたい中で迎えたワトフォード戦は、終わってみれば、5-0で大勝。サラー、フィルミーノ、マネの3トップがそろい踏みした中で、その前線が爆発し。その言葉に尽きる一戦でしたな。フィルミーノはハットトリックだ。


 ゴールを量産した崩しは、基本的には実にシンプル。
サイドを起点にDFラインとGKの間のエリアに、低くて速いシュート性のクロスを供給する。これだけだ。

ただDFは戻りながら対応を余儀無くされるため、処理が難しいとされており、しかも「事故」が起こりやすいボールだ。クロスに触らなければ、自分の背中から相手に飛び込まれる。触っても処理を間違えれば、オウンゴールになる可能性があるからである。

わかりやすいのが、試合を決めた3点目のゴール。左サイドからロバートソンが入れたクロスを、必死に戻ったDFがクリアし、そのボールをGKが懸命に弾くも、最後は詰めていたフィルミーノに楽々と流し込まれてしまった。

先制点となったマネのリーグ通算100ゴールも含めて、ほとんどこの「低くて速いシュート性のクロス」からこの試合ではゴールが生まれている。やっていることはシンプルなのだけど、そこをピンポイントで合わせる技術の高さと、お互いの呼吸が素晴らしい。

それでいて4点目のようにサラーの超絶な個人技も飛び出すから、訳がわかりません。なんなんすか、あれは。

彼らのゴールを見ていると、結局、サッカーってシンプルにやるのが一番なんだろうなと、つい思ってしまう。もちろん、そのシンプルにやるのが、一番難しいからこそ、現代サッカーはどんどん複雑になっていっているのだろうけど。

そんなことを感じた試合でした。

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