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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第33節・横浜F・マリノス戦)

 11月30日は等々力競技場で横浜F・マリノス戦です。

 11月5日に前節(第32節)を消化した変則日程のため(浦和レッズがACL決勝に進んだ影響)、先週の川崎フロンターレはJリーグのゲームがありませんでした。さらに代表ウォークを挟んでいたこともあり、約3週間のインターバルがあっての今節となります・・・いやはや、長かったですね。

 この三週間、チームはどう過ごしてきたのか。鬼木達監督は、トレーニングメニューの概要と狙いについて、こう振り返ります。

「最初(の一週間)はコンディションですね。リラックスで(コンディションを)戻すところをやって、その次(第二週目)は自分たちにフォーカスしながら。そして今週は少しずつマリノスのこともやりながらです。でも、大前提は自分たちがどういうサッカーをするのかというところだと思います」(鬼木監督)

 ちなみに鬼木監督は、先週末はアルウィンまで足を運んで、松本山雅対横浜F・マリノス戦を現地で視察したそうです。それによってゲームプランや対策を含めて、よりクリアになったところもあったのかもしれません。そこは楽しみですね。

では、早速ですが試合の見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「それがマリノスに対して効果があると思っています」(鬼木監督)。勝つために打ち出した、指揮官からの明確なメッセージ。気になる予想スタメンは?

2.「出方を伺うよりは、自分たちも強気に行く。そういう気持ちを持っておかないといけないと思います」」(谷口彰悟)、「その悔しさがあったので(去年は)川崎には、という思いがあったんです」(山村和也)。立ち上がりに、強いアラートを鳴らす必要がある一戦。そして去年、連覇に王手をかけた川崎相手に劇的勝利弾を決めた山村和也。あの背景にあった意外な理由とは?

3.「ラインが高いからといって、裏を狙いすぎても良くない」(小林悠)、狙うところでのミスで、ネガティブにはならないようにしたい」(大島僚太)。気をつけたい、ハイラインの背後の狙い過ぎ。相手の思う壺にならないために、攻撃で大事なことは何か?

4.「どっちかというと、相手は後出しジャンケンというか」(大島僚太)。「ボールを持てなくても、球際で勝ち続ければ必然的に自分たちの流れになる。そこはこだわってやりたい」(田中碧)。攻守に重要な舵取りが求められるダブルボランチ。"後出しジャンケン"を仕掛けてくる横浜F・マリノスの攻撃の対処法とは?

5.「自分の判断を信じながら、チーム全体のリーダーシップを持ってやりたい」(谷口彰悟)、「マッチアップする選手は一番活躍している選手。そう言う意味では、1対1で絶対に負けたくない」(車屋紳太郎)。難しいリスク管理を問われる最終ライン。そして、大学時代から知る仲川輝人との攻防にいつになく気持ちを覗かせた車屋紳太郎の思い。

 以上、5つのポイントで全部で約11000文字です。

 今シーズンも残り2試合。つまり、このプレビューも今回を入れて今年は残り2回です。気合い入れて書いたので、ぜひ読んでもらえると幸いです。

なお、直近のゲームレビューはこちらです。→王者がゴールに上手にボールで弧を描く。鬼木フロンターレ3年目の集大成を表現する勝ち方と、選手からみなぎる自信の言葉たち。(リーグ第31節・鹿島アントラーズ戦:2-0)

ややこしいですが、前節のゲームレビューはこちら→脇坂泰斗が埼スタのピッチで表現した、中村憲剛からの大切な教え。(リーグ第32節・浦和レッズ戦:2-0)

では、スタート!

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