すべてを偶然じゃなくて、 必然だと感じるようにやらなくてはゴールは生まれない。前を向きながら、見つめ直すべきもの。(リーグ第4節・ガンバ大阪戦:0-1)
等々力陸上競技場でのガンバ大阪戦は0-1で敗戦。
両チームを見ていて、どこか似た者同士だなと感じました。
まずチームが採用している布陣は、ともに〔4-2-3-1〕システムです。その両チームのトップ下のポジションに君臨するのは、38歳の中村憲剛と39歳の遠藤保仁という、ベテランの枠を通り越して、クラブを代表するレジェンドプレイヤー。
一方で、両チームのボランチに君臨しているのは、田中碧と高宇洋というともに20歳のバリバリの若手。しかも両者はフロンターレのアカデミー(U-12とU-15)で育った同期生でもあります。
試合前の選手紹介では高宇洋のアナウンスに、川崎サポーターからも拍手が起きていました。前半終了間際には、両者がボールを巡って激しくぶつかり合う一幕もありましたね。
両チームの「サイドバック」が目立ったのも特徴でした。
川崎の右サイドバック・鈴木雄斗はチーム最多タイとなる3本のシュートを放ち、左サイドバック・車屋紳太郎はインナーラップや縦の突破を、いつになく積極的に遂行してチャンスメークを行いました。
一方で試合の決勝弾は、左サイドバック・藤春廣輝の攻撃参加からのグラウンダーを、右サイドバック・三浦弦太が流し込んだもの。サイドバックが試合を決めました。
我慢比べになり、どっちに転んでもおかしくないような展開ではあったと思いますが、試合の勝敗を分けたポイントは、どこだったのか。レビューでたっぷり語っております。ラインナップはこちらです。
1.「小野瀬選手をどう釣り出すのか。自分が幅を取ってそこに来れば、違う空いているところがあるということ。」(長谷川竜也)。前半から狙い続けていた三浦弦太の「ウラ」を巡る攻防と、そこを塞がれた後半の打開策は何だったのか。
2.「前半からチームとしてうまくいっていない部分はありました。自分が(前線で)孤立していた」(知念慶)、「チームとして悪いとは思わなかったですが、何かが違うなと思っていました」(田中碧)、「パススピードやコントロールで、ちょっとしたズレがあったように思う」(山村和也)。選手達が前半に感じていた「違和感」の正体とは?
3.「逆に(自分が攻撃で)上がっていくと、(マークに)付いてくると思った。これを繰り返せば、前残りもされないかなと」(鈴木雄斗)。前半のアデミウソン対策は、強気の攻撃参加で守備をさせること。ラルフが右サイドで行なっていた駆け引きとは?
4.「セットして(取りに)いこうとなった時に、なかなか取り切れないで、ボールを持たれる時間が増えた」(田中碧)、「あそこの一歩が遅れてしまったことが、あの形になってしまった。ガンバの質の高さは感じたし、あれは自分のところで防がないといけなかった」(鈴木雄斗)。一進一退だった後半の攻防戦。勝敗を分けたポイントを読み解く。
5.「今日の負けを受け入れて、自分たちがどこを目指してサッカーをするのか。それが問われている」(家長昭博)。すべてを偶然じゃなくて、 必然だと感じるようにやらなくてはゴールは生まれない。前を向きながら、見つめ直すべきもの。
以上、5つのポイントで全部で11000文字です。負けた時ほど、何が良くて、何が問題なのか。それを冷静に整理しながら書いているつもりです。よろしくどうぞ。
なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第4節・ガンバ大阪戦)
では、スタート1
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