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リーグ3連覇は譲れない。試合後の選手たちが口にした「勝ち点1」の捉え方。(リーグ第23節・ベガルタ仙台戦:2-2)

 ユアテックスタジアム仙台でのベガルタ仙台戦は2-2のドロー。勝ち点1を分け合いました。

・・・仙台、暑かったです。猛暑でした。特に中二日でのこのアウェイでしたから、本当にタフな試合だったと思います。あの炎天下で走り続ける両チームの選手たちには頭がさがる思いです。

 さて、試合についてですが。

この日のフロンターレの前線は、ワントップに小林悠、右サイドハーフに家長昭博、トップ下に中村憲剛、左サイドハーフに阿部浩之という配置でした。

 いわゆる、2連覇した鬼木フロンターレにおける「ファーストチョイス」となる「鉄板ユニット」に戻したわけですが、実はこの前線ユニットでの先発は、今年これまで一度もありませんでした。

 開幕時からレアンドロ・ダミアンがワントップに組み込む形を模索したこと、さらに小林悠や中村憲剛が一時的に離脱したりというチーム状況があったためですが、このタイミングでこのユニットが復活したわけです。

この去年までの鉄板ユニットの良さは、前線で流動的になってゴール前の崩しをかけられることです。前線で渋滞が起こらない「交通整備」ができているんですね。

ただチームは生き物です。もちろん、これがすぐに発揮できるかどうかは蓋を開けてみるまでわかりません。試合前日の中村憲剛にそこを尋ねてみると、彼自身も実際にやってみるまでわからないというのが、正直な感想のようでもありました。

「(このユニットの)スタメンからは今年初めて。なんせ(ブランクが)半年以上あるのでね・・・・『これ!、これ!』となるのか、それとも時間がかかるのか、やってみないとわからないけど、住み分けという意味では、前線の4人の中で、裏に抜ける人、(ブロックの)間に入る人、ボールに近づいて寄る人、中盤のサポートに入る人・・・・それをみんなでやれればと思う。相手がどう守ってきても、上回れる時間帯はあるかなと思う」(中村憲剛)

 そして、いざ試合が始まると、これが面白いように機能しました。味方がボールとスペースを住み分けを把握しながら、さらに右サイドのマギーニョも躍動してくる。仙台守備陣をうまく攻略できていた前半だったと思います。

 本文では、そうしたピッチでのあれこれを詳しく語っております。今回のレビューのラインナップはこちらです。

1.「相手を見ながらということが前半は非常によくできていたと思います」(中村憲剛)。仙台が仕掛けてきた3バックの「奇襲」。それでも相手の戦法を見極めて、試合を進められた理由とは?

2.「練習の中でやってること。監督からの要求というものをできたと思います」(マギーニョ)、「そうですね、シンプルにやっていました」(家長昭博)。ハーフコートマッチを展開し続けることで隠し続けたマギーニョの「背中」。懸念材料だった右サイドのリスクマネジメントはいかにして実行されていたのか。

3.「(前半の攻撃は)相手にとってはしんどかったと思う。ただ怖さは足りなかったかもしれない」(阿部浩之)。GKの位置を見ないで反転して流し込んだ、仕事人の先制弾。阿部が試合後に語った、勝ち切るために必要だった前半の作業とは?

4.「本当に1本ロングボールが決まったことで向こうも勢いが出ましたし、相手の出足も良くなりました」(中村憲剛)、「追加点を取ることと、一発でやられないとかチームとしての意思統一が必要だったと思う」(阿部浩之)。失点場面で起きていた3つの問題点。甘かったリスクの「見積もり」の代償を払わされた後半をどう捉えるのか。

5.「マギーニョから素晴らしいボールが来たので。本当に、当てるだけでした」(長谷川竜也)。起死回生の同点弾と、それを生んだ右サイドでの布石。勝ち切れなかったのか。それとも負けなかったのか。試合後の選手たちが口にした「勝ち点1」の捉え方。

以上、5つのポイントで全部で約11000文字です。たっぷり書きましたので、ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第23節・ベガルタ仙台戦)

では、スタート!

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リーグ3連覇は譲れない。試合後の選手たちが口にした「勝ち点1」の捉え方。(リーグ第23節・ベガルタ仙台戦:2-2)

いしかわごう

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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。
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