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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー (天皇杯3回戦・ジェフユナイテッド千葉戦)


7月21日は、フクダ電子アリーナで天皇杯3回戦・ジェフユナイテッド千葉戦です。

 公式戦で千葉と対戦するのは2016年の天皇杯以来となります。ちなみにこの時は、元千葉だった森本貴幸と、元フロンターレだった船山貴之がそれぞれ恩返し弾を決める展開で、90分では決着がつかず、延長戦にもつれています。延長戦に3得点が入り、フロンターレが4-1で勝利。新人だった長谷川竜也が右サイドバックのポジションで先発した珍しい試合でもありました。

 なお、両者のリーグ戦での対戦を遡ると、直近でも2009年のJ1リーグ(第31節)になります。千葉にとってはクラブ史上初となるJ2降格が決まった試合で、その相手が川崎フロンターレでした。今から12年前の出来事です。今やチーム最古参となった登里享平と安藤駿介が新人だった年ですから、時の流れを感じますね。

 現在のジェフ千葉を率いているのは、ユン・ジョンファン監督です。セレッソ大阪時代には、2017年のルヴァンカップ決勝、2018年にはゼロックス・スーパーカップと、カップ戦の一発勝負で勝利。2018年のリーグ連覇が決まった試合でも、勝ったのはセレッソでした(他会場の結果で優勝)。鬼木フロンターレが苦手としていた数少ない相手だったと言えますし、そのセレッソを率いていたのが、ユン・ジョンファン監督でした。この一戦も自信を持って臨んでくると思います。

 そして千葉のゴールマウスを守っているのは元川崎フロンターレのGKである新井章太。長年、ベンチからもチームを支えていた功労者であり、2019年のルヴァンカップ初優勝の立役者でもあります。

この試合に向けて本人も気合い入っていることはいくつかの報道からも伝わってきますが、鬼木達監督からもその存在に対するリスペクトの言葉がありました。

「ショウタのように、いつもアグレッシブで気持ちのある選手がいることは常に脅威です。点を取るポジションにいるとかいないではなく、チームを後ろから支える素晴らしい選手ですし、そういう選手と戦うのは簡単ではない。(千葉の試合を)何試合か見ましたが、素晴らしいプレーをしている。100試合を達成し、良い成長を遂げていると思います」

・・・そういえば、6月に出たノボリのプロデュースによる鬼木監督のパンツグッズ。給料から引いて新井章太にプレゼントしたなんてやりとりもありましたね。

・・・鬼木監督からのパンツプレゼント。当日のビッグセーブは、ほどほどでお願いします・笑。

 それでは、試合の見所を語っていきたいと思います。なお、前節・清水エスパルス戦のマッチコラムはこちらです→その先にあるもの。 (リーグ第18節・清水エスパルス戦:2-0)

では、スタート!

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