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負けたチームにも幸あれ、と祈ること。

このnoteは、2021年3月31日に配信されたいしかわごう公式メルマガ「Going!」の内容を編集したものです。

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オッス、いしかわごうだ。

昨日は練習公開日だったので麻生取材に。ぼちぼち、麻生グラウンド周辺も桜が咲いておりました。

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思えば、去年のこの時期は緊急事態宣言で活動が中止になっていましたからね。桜の彩る時期に麻生には通いませんでした。

そして夜は日本代表のワールドカップ予選。

相手はモンゴル代表。力の差があるのはわかっていましたけど、まさかの14-0。

サッカーの国際試合でここまで点差が開くのは本当に珍しいです。というのも大量リードをすると、試合が荒れることも珍しくないので、流石に勝っている側も緩めめますからね。

そしてそのことを呟いたら、「2000いいね」ほどつく、プチバズりしました。

例えば大リーグでは大量リードしているチームは盗塁をしてはいけないという暗黙のルールがあるのをご存知でしょうか?

大量リードした場面で盗塁をすると、相手を侮蔑した行為として報復のデッドボールをぶつけられるとも言われています。

サッカーの国際試合においても、そうした傾向はあります。要は、試合が荒れやすくなります。

大量得点差がついてもなお勝っている側が攻め続けていくと、負けているチームの選手も「プッツン」してしまって、大怪我を負わせるような悪質なファールやラフな反則による事故が起こることも珍しくはありません。

決して褒められる行為ではないし、そういう振る舞いを肯定などしませんが、勝負がついてもなお手を緩めないと、そういう方向に試合が傾く可能性があるということです。

それを考えると、モンゴル代表はあれだけの大量失点でも、悪意を持ったラフプレーはなく、最後までサッカーをし続けてきました。それがありがたかったですね。

14点を取れたのは、もちろん日本の力です。おかげで守田英正も代表初ゴールを記録しました。

日本代表は最後まで手を抜かなかったし、モンゴル代表は最後までクリーンでした。そういう意味では、試合が荒れることなく(両チーム警告もなし)、14点が入ったのは、モンゴル代表のおかげでもあるのかもしれません。

サッカーは相手があってこそ成立するもの。それを忘れずに、敗者に対してもリスペクトする。メキシコ代表の英雄的GKホルヘ・カンポスはサッカーをする子供達にこんな言葉を残しています。

「勝ったチームは、負けたチームにも幸あれ、と祈ること。プロでもアマチュアでも、これはキミたちがサッカーを続けていく限り、絶対に忘れちゃいけない。」

負けたチームにも幸あれ。モンゴル代表にはそんな気持ちですね。


・・・残念ながら、山根視来と脇坂泰斗は出番なし。でも、彼らならこれも糧にしてくれるはずです。

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