「それぞれのストーリー」 (リーグ第19節・セレッソ大阪戦:1-2)
試合後のミックスゾーン。
一番最初に現れたのは車屋紳太郎でした。今年になってミックスゾーンが復活し始めてから思い出した記憶でもあるのだけど、アウェイゲーム後のこの人は、ミックスゾーンを通る順番がいつも早い。ダントツで早い。ぶっちぎりで早い。すぐにシャワーを浴びて、テキパキと着替えていくタイプなのだろうか。
かつての日本代表では、内田篤人が一番早かったと聞く。なんと言うか、いち早く帰る(戻る)のは、サイドバックあるあるなのだろうか。まぁ、現在の車屋紳太郎はサイドバックではなくセンターバックなのだけど。
ゲームをコントロールし続けて、セットプレーでリードを奪った前半と、相手の猛攻に飲み込まれ、最終的に耐え切れなかった後半。
前半と後半であれだけ流れが変わってしまうゲームだったこと、土壇場で逆転を許す劇的な展開だったので、こちらの聞き方も少し難しい。ただ彼は率直に感想を述べてくれた。
「後半、2失点するのは問題ですけど、前半は素晴らしい内容だと思います。あそこでもっと畳み掛ける、もっと点を取れたら良かったです」
自分が車屋紳太郎に尋ねたことは二つありました。正確に言うと、本当は三つほど尋ねたかったのだけど、そっちは聞きそびれた(自身のシュートブロックが手に当たったプレーに関するVARのことね)。
一つは得点シーンの場面。
CKのボールに谷口彰悟が飛び込んだドンピシャの形でした。キッカーの脇坂泰斗が「練習通りに蹴った結果、ああやって入ってきてくれた。彰悟さんの素晴らしいゴールだったなと思います」と話しており、狙い通りだったことがわかります。
この得点シーンで、谷口彰悟と近い場所でマークマンと駆け引きしていたのが車屋紳太郎です。ただボールが入ってくる前に、谷口彰悟と車屋紳太郎の両者はあるアクションをしていました。
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