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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第29節・ガンバ大阪戦)

10月19日はパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪戦です。

 いよいよリーグ戦も残り6試合となりました。
リーグの前節・湘南ベルマーレ戦での大勝を、ルヴァンカップ準決勝の2試合で継続することができました。そこで掴んだ手応えを、いかに続けていくのか。

 リーグ戦は、1シーズンの長い戦いです。
長い戦いですから、いつも良い時ではなく、よくない時もあります。いわゆる、「流れ」ともいわれるものですが、勝負事にはこの「流れ」が少なからず影響すると言います。

・・・・漫画「カイジ」の読みすぎだろ、と思うかもしれませんが、案外、軽視できないものなのです。谷口彰悟は「流れ」がきていることを強調します。

「間違いなく、良い流れがきていると思います。ただ、これを続けていかないといけない。その流れを続けていきたいなと思っています」

 その観点で言えば、ルヴァンカップ準決勝でのアウェイで勝ち上がりを決めた川崎フロンターレと、同じくアウェイで敗退が決まったガンバ大阪には、両チームにおける「流れ」が対照的であるように感じます。ガンバからすると、リーグ戦でこの流れを断ち切りたいでしょうし、フロンターレとしてはこの流れを掴んでラストスパートと行きたいところ。

登里享平が言います。

「残り試合は全部勝ちに行くし、勝ち続けなくてはいけない。全部勝ちに行くことを証明しないといけない。自分たちにベクトルを向けてやっていきたい」

優勝争いに生き残るためにも、大事な、大事な一戦です。そんな試合のディープな見どころを語っていきたいと思います。

ラインナップはこちらです。

1.「ここからは全て自分たち次第。とにかく勝ち続けて優勝争いで踏ん張れるように」(鬼木達監督)。激戦区となったボランチのスタメン争い。気になる予想スタメンは?

2.「相手はシステムがどうくるかもわからない。4枚と5枚を使い分けてくるので、そこは試合が始まってから判断したい」(谷口彰悟)。「始まってみないとわからないが、いろんなやり方を想定して準備はしている」(車屋紳太郎)。ガンバの奇襲はあるのか。だからこそ期待したい、選手達の対応力。

3.「ボールが入るタイミングが良いし、その後も(自分に)絡んでくれる。預けるところ、任せるところがあるのは大きい」(中村憲剛)。ついに復活した中盤の三角関係。ガンバ守備陣を真ん中から攻略していけ。

4.「結果が全て。綺麗に入ればいいですけど、泥臭くて、コロコロでもゴールなんで決まればいいよって感じで、いつもヤマくんに言われます」(守田英正)。なぜ流通経済大学出身の山村和也と守田英正のシュートは、ゴールマウスの枠を外さないのか。

5.「すごく良い連携でやれているし、お互いにポジションを見ながら、相手のポジションも見ながらやれていると思っている」(車屋紳太郎)。あの手この手で宮本ガンバから得点を奪うために。サイドの崩しのポイントとは?

以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。見どころをたっぷりと書きました。ぜひ読んでみてください。

なお、ルヴァンカップ準決勝第2戦のレビューはこちらです。→「電気が走ったよ」。五ヶ月ぶりに共演した中村憲剛と大島僚太が過ごした、濃密な30分。(ルヴァンカップ準決勝2ndレグ・鹿島アントラーズ戦:0-0)

では、スタート!

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