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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第7節・大分トリニータ戦)

4月3日は等々力陸上競技場で大分トリニータ戦です。

川崎フロンターレはルヴァンカップのグループリーグがなかったので、前節の浦和レッズ戦からちょうど2週間の中断期間を過ごしました。開幕からは連戦続きでノンストップだったため、チームには良いインターバルになったと思います。

再開初戦の相手は大分トリニータ。

圧倒的な強さを見せて優勝した昨シーズン、川崎フロンターレが喫したリーグの黒星は3つでした。そのうちの一つが、アウェイでの大分戦です。

 勝てば優勝の決まる一戦でしたが、守備の要であるジェジエウが出場停止。中2日で迎えたアウェイゲームで、中17日で準備してきた片野坂監督のゲームプランがハマり、前半から主導権を握られ続ける厳しい展開。さらに前半途中で谷口彰悟が退場となり10人に。後半は巻き返したものの、追撃が及ばず0-1で敗戦。リーグ3敗目を喫し、九州の地でシャーレを掲げることはできませんでした。

この試合翌々日に述べていた小林悠の言葉が印象的です。

「優勝というよりも、大分との難しさ。何回やっても(守備で)ハメづらい。だからこそ、来年こそ攻略したいという気持ちがある。優勝がかかったからというよりは、大分というところにうまく戦えなかったと思います」

 彼は優勝のプレッシャーうんぬんではなく、大分を攻略できなかったことが敗因だったと素直に述べています。チームもこの試合にかける気持ちは強いでしょう。この大分戦に向けて「前回、優勝の決まる試合で負けている。リベンジして必ず勝ちたい」と述べたのは山根視来です。

では、そんな試合の見どころを語って行きたいと思います。ラインナップはこちらです。

■「悔しい思いをしてきた選手もいますが、それも一つのパワーになっていると思う。全員に期待したいと思います」(鬼木監督)。前節終了後に鬼木監督が選手たちに伝えたこと。そして、チームはこの2週間をどう過ごしたのか?

■「ホームでやる新たな再開。良いスタートを切りたい。しっかりと勝負にこだわってやりたいと思ってます」(鬼木監督)。気になる予想スタメン。そして指揮官が練習で意識させていた大分の5バック崩しのポイントとは?

■「ノボリさん(登里享平)が復帰してインサイドハーフやウイングだとしても、自分らしいプレーを出したいと常に思っている。ポジションにはこだわらず、自分らしいプレーをどんどんやっていきたい」(旗手怜央)。代表帰りの両サイドバックが大分守備陣攻略の鍵を握っている理由。

■「ホクトくん(下田北斗)が入ったことで長いボールの精度もあるし、ミドルシュートも強烈なものがある」(山根視来)。ゲームメークとフィードで存在感を見せる元川崎の下田北斗と、前線のターゲットマン・長沢駿。2人が生み出している去年からの攻撃の変化とは?

■「周囲の目が自分自身を鍛えてくれる」。川崎フロンターレから日本代表に選ばれ続けて欲しいと、現役時代の中村憲剛が話していた理由をふと思い出す。代表組はチームにどんな化学反応をもたらすのか。

以上、5つのポイントで全部で約10000文字のボリュームです。2週間のインターバルを経て迎える再開初戦なので、楽しみにしている人も多いと思います。ぜひ読んでみてください。

なお、おさらいとして最適な前節の浦和レッズ戦のレビューはこちらです。→嵐の勇者。 (リーグ第6節・浦和レッズ戦:5-0)

代表に選出された脇坂泰斗のコラムもどうぞ。→悔しさは成長の種。脇坂泰斗のキャリアに思うこと。

では、スタート!

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