「PIECES OF A DREAM」 (ルヴァンカップ準決勝・FC東京戦:0-2)
等々力競技場でのルヴァンカップのプライムステージ準決勝・FC東京戦は0-2で敗戦。
ボールを回しながら相手の穴を探すフロンターレと、自陣に人数をかけて守備ブロックを組み、ボール奪取にすべてを捧げたFC東京。
こうした構図で進んだ試合でしたが、決勝に駒を進めたのは後者でした。ルヴァンカップ連覇ならず。ベスト4での敗退となりました。
真っ向勝負で来るのか。それとも、失点しないように守備から入って来るのか。
FC東京は後者のゲームプランを採用して来ると思っています。
・・・プレビューではそんな風に予想していましたが、いざ蓋を開けたら、どちらでもなかったですね。
「失点しないように守備から入って来る」どころではなくて、「絶対に失点しないように」、かつ「ものすごく低く構える守備から入って来る」というものでした。
「相手は徹底していた。自陣の3分の1に戻って固めてきた」(谷口彰悟)
開始3分の時点で、ものすごく低い守備ブロックを形成して構えて来る狙いが見て取れました。守備に入るときは基本的には4-4-2ですが、前線の永井謙佑もトップ下のレアンドロの前線二人もファーストディフェンスの位置がとことん低く構えます。ベンチから戦況を見つめていた小林悠が振り返ります。
「11人全員があれだけ引くことは、今までもなかなかなかった。(ベンチから)見ていても低いなと。あれだけ低いと、相手も前向きに守備ができる。理にかなった守備というか、考えられたもので、自分たちを研究した守備だなと思った。それは(自分が)後半に入ってやっていても感じました」
実際、この試合のFC東京の守備戦術は、フロンターレを止めるために準備されたものだったと思います。レビュー本文では、そこを中心に掘り下げてみました。
なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ準決勝・FC東京戦)
では、スタート!
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