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不易流行|フェムテックの可能性|2022.1.28

 FemTech(フェムテック)最近、この言葉を耳にする機会が増えた。Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。極めてわかりやすいワードだ。一般的には、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指す。女性性の〈生理〉〈妊娠〉〈健康(更年期含む)〉〈セックス〉の四つのゾーンがテーマになる。たとえば、国内外のスタートアップでは生理痛の改善や月経周期の予測、妊娠中のQOL向上、不妊対策、更年期障害の改善、セクシャルヘルス(セックストイなど)、女性特有の病気などのケアが取り組まれている。米国リサーチファームFrost&Sullivanの2018年の調査によると、Femtechは2025年までに5兆円規模の市場になると予測されており、いま注目の分野なのだ。

 アンテナを張っているとこういう声が聴こえてくる。「女性は生理のおかげで、平均一ケ月の内一週間ぐらいしか100%の稼働ができない」「生理の症状の差で実は女性に相談しずらい」「敵は、男性全般。でもむしろ怖いのは生理が軽い女子の偏見」「ESG投資対象企業が環境と同等にフォーカスしなくてはならないテーマ」。一般的に男性性は、朝テストステロン値が高く、昼夜と下がっていき一日周期で。女性性は、月経周期で大きな波が来る。モルモン周期が噛み合わないのだという。周期を合わせる必要はなく、お互いの周期を理解し、声に出せる仕組みがあれば戦争も離婚も無くなるのではないかとさえ思う。

 小生は、一般社団法人フェムテック協会(代表理事山田奈央子さん)の顧問に就任しており、さて、このフェムテックの課題はそもそも何か?どうやったら広がるのかというコミュニケーションのアドバイスをさせていただいている。昨夜、その会合があったわけだがなんだか思っていることを正直に話させていただいた。「言葉やゾーニングがわかりやすい反面、フェムテックという言葉がテーブルに置かれた時、すでに〜私たち女性は歴史的に虐げられてきていて、男性は間違っている〜というふうに聞こえるんです。歩み寄りたいと思っている男性を味方につけるやり方を考えてみませんか?」これがすごく響いてくれたらしく、みんなであっという間にこういうタグラインを生み出した。

FEMTECH
for female and male


「フェムテックは、女性にも男性にも関与する課題です」うん、少しわかりやすくなったと思う。

 これまで地球上にわかっていそうでわかっていなかったことは他にも山ほどあるが、科学的根拠が示され始めている現代、ホルモン周期の不都合な真実をメタ認知し、お互いアプローチし直すことに大きな社会課題解決の端緒を見つけた気がする。「日本フェムテック協会認定資格2級」という講座があるので僕も受けてみようと思う。度重なる相手とのコンフリクトの原因に心当たりがある人は一緒に受けてみてはいかがだろう。社会課題を解決する、きっと。

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参考資料
一般社団法人フェムテック協会
第1回 認定フェムテックエキスパート講座(日本フェムテック協会認定資格2級) 【講座日時】 2022年2月19日(土)14時〜18時(オンライン)


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