![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124197635/rectangle_large_type_2_f0a59d6fbf5c269d949bd52a709cd079.jpg?width=1200)
ホッピー仙人
数席しか無いカウンターが満席で座れない場合は、まあ当然壁に寄りかかったりして立って呑むわけです。
仙人から店の壁に掛かった鍵を借り、ビル長屋のトイレまで行って戻ってきたら、その隙間すらなくなってることもある。そのくらい人気のお店。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124197845/picture_pc_b70a51a5b92bdbf9e4cff8580b4605e9.jpg?width=1200)
「今日はね、黒と白の生があるよ」
と、店に入るなりカウンターの向こうから仙人が声をかけてくれる。
では、白黒の生ホッピーを。
あのね、仙人。
この間、意外なところで仙人の名刺を見かけたんです。
「へー?どこで?」
沼津。
「沼津ぅ?」
それがですね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124197604/picture_pc_c5ffb04065761a51e8adee4a244995c9.jpg?width=1200)
その昔、横浜港に、古いバスを改造してバーにして営業していたジャックナイフというお店があったのはご存知ですよね。
営業終了にともなって、物好きな方がその車両を遥々静岡県沼津市まで運び、ボロボロだった車体を丁寧に改装工事、海を望む場所でカフェとして営業してるのです。
さながらオリエント急行風に改装したその店内に張り巡らされたかつての横浜時代の名刺の数々の中に、仙人の自筆サインが書かれた名刺を見つけたのですよ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124197701/picture_pc_6bccff557fa8d1993976a0bbe3ed2d5c.jpg?width=1200)
「ほうほう、それはそれは」
と少なからず興味を持った仙人が、
「それじゃあさ、今度そこ行った時にさ、その横にこのホッピー仙人のステッカーを貼ってもらってよ。ちょっとメッセージ書いておくからさ。なんか時間と空間を超えた感じで楽しそうじゃん」
と、サインペンで、ホッピーのステッカーにスラスラ何やら書き始めた。
あれれ。
これはまた伊豆まで行かなくてはいかん感じだね。
まあいいけども。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124197511/picture_pc_8de00c8966418a0e9759823201e9140c.jpg?width=1200)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?