セルフカットの初体験から9度目まで。
今書いている本の原稿が私の手元を離れました。
鏡をふと見ると、気づけば髪が伸び放題で、今日、セルフカットをしました。
多分これが最後の自分でする散髪になりそうで、ここまでのことをまとめておこうと思います。
過去9回のセルフカットの日程はこんな感じでした。
まず、セルフカットに移行する前に、1月中旬に、最後に理容室で散髪をしています。
出張先の銀座にある理容室なのですが、そこで切ってもらうと2~3カ月は髪型が崩れない切り方をしてくれる凄腕の人がきってくれます。
さて、3月中旬になると散髪を意識したものの、ちょうどこのあたりで、父が死去しました。
喪主として駆けつけて、散発のタイミングを逃し、そのまま社会全体が自粛に入り、床屋さんもいなくなりました。
春、髪がさすがに長くなりすぎました。
そこで、昔ひげを蓄えていた時に買っていたヒゲトリマー付きシェーバーを出してきてカットをしてみました。
それが4月11日です。
予定表にはカットをしたら、それをあとのために書き込んでおきました。
(そして今、こうして見ています)
第二回目以降は、大体3週間おきにカットをしています。
自然とその辺が切りたくなるころなんでしょう。
そして、第8回の後、原稿の追い込みでインターバルが1.5カ月間があって、今日、最後とするだろう9回目をしました。
初めは鏡の中の自分をカットするので、手が逆方向に動いてしまい、全然捗りませんでした。
その結果、襟足は左右バラバラに。前衛?というような仕上がりになりました。
しかし、3度目あたりから、頭が演算するようになり、鏡の中の自分の手が望むように動き出します。
2ブロックなら、境目が隠れるので結構、それなりに見えました。
しかし、長い部分はヒゲトリマーでは難しいので、こまっていました。
際ぞりの刃で、指でつまんだ毛束を切る、ということをしましたが、まあこれはひどい仕上がりで。
ただ、この時期は仕事がすべてがオンラインなので正面からみて問題なければOK、ということで、続けます。
整髪料で固めれば、まあ、それなりにみえますので。(見えていた、と思う。)
最後の二回は、「スキばさみ」を手に入れてのカットでした。
後頭部や頭頂部も、ザクザクと髪のボリュームを落とせます。
ただし、刃物を見えないところで動かすので、結構慎重さが要りました。
毎回、仕上がりを撮影してFBには挙げてみていたのですが、追い込みすぎる(手をかけすぎる)と大体失敗の仕上がりになる、という経験則を得ました。
今回は、途中でシェーバーの充電が切れたのでそこでやめたのですが、長くてうっとおしかったので、その反動で、ものすごくたくさんスキばさみを入れ、9回の中でもワースト1,2に入るひどい仕上がりになりました・・・。
「セルフカットの経験を積む」
コロナ状況下でなければできないことは、やっておこうと思い、セルフカットに、ややこだわって取り組んできましたが、そろそろ、意地を張るのをやめ、床屋さんに行こうと思います。
そろそろ、現地講義が増えてきましたので、無茶苦茶なカット(特に後頭部~襟足)を皆さんに見せるわけにはいきませんので。
セルフカットで得た教訓。
1)いつでも思い立った日に散発できるのは、ストレス発散になる。
2)望む髪形を床屋さんに口で伝えなくてよい(セルフでは切りたいように切れる。変になるとしても)。
3)鏡の中の自分の腕を動かすのは当初無理に思えたけど、数回で脳回路が順応し始めて最後の方はスイスイでき、何事も3度目まではやめない方がいいなと気づく。
その他の気づき
1)カット代金の浮いた分で、ワイン1本飲める
2)はさみは意外と2000円台でセットで買えるし、物がしっかりしていた。
3)ドレッサーを二時間占拠するので、家族がみんないないか、いても娘たちが部屋で勉強しているような時間帯を選ばないといけない。
4)落ちた髪は、服は毛を払ってからコロコロして、頭はシャワーを浴びて、床は新聞紙三枚で、道具の洗浄はタオル1枚で、対処可能。意外と手間がない。
5)図画工作とか、粘土の床屋さんおもちゃみたいな、芸術やデザインの側面があり、楽しい。
6)スキばさみで、髪を「ざし、ざし、」と落としていくのは病みつきになる心地よさ。(10円ハゲみたいなところを作ってしまったのですが、それは夢中で楽しんだため。自制心のある人にはおこりません)
7)オンラインセミナーを流しながら紙を切ると、手間がかかってもじっくり手を動かせてよい。(ただし急に名指しされるようなセミナーだと焦ることはあります。)
8)一年近く、なじみの床屋さんに行っていない(最後に近所の床屋さんに行ったのは、2019年大晦日直前)ので、だんだん、行きにくく感じ始めた。
9)髪を切りたくなる自然な周期は三週間であったことに気づきいた。今までは「毎月のこと」という感覚があって、なんとなく一カ月に一度でかよっていたけれど、それは実は、自分にとっては、ちょっと切りたい時期を超えていたのだとわかった。
そんなところです。
最後の8は、一年行かないと、申し訳なくなってくるので、その意味でも、この辺でまた床屋さんに通い始めなくちゃ、と思っています。
また、9が分かったので、今後は、3週間に一度きりに行こうと思います。
ただし、床屋さんは一か月分の長さをきるもののようで、前に短い周期で通ったときはだんだん髪が短くなったので、それを踏まえ、三週間インターバルで通うよ、と言わないといけない、とも思います。
11か月間かけて、分かったことは、大体予想していたことですが、「自分が切りたいと思うのは平均三週間」ということに気づいた点は、コロナがなければ気づかない発見でした。
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