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"アーバンチル"という魅惑のくつろぎ方

ここ数年、暑くなったと思ったらいきなり寒くなったり、その逆もあったりと、お天気がずいぶんメンヘラなご様子ですが、アーバンチルを嗜んでいる人間にとっては"絶妙にヌルい日"が理想的なのです。

「そもそもアーバンチルってなんなの?」って話ですよね。説明しましょう。

都会と共に息をする。それがアーバンチル

アーバンチルとは、その名の通り「都会(アーバン)でチルする」ということです。端的に言うとナイトライフスタイルの一種です。居酒屋か、バーか、クラブか、アーバンチルか、みたいなイメージ。

昼間は人で賑わっている都会的な場所なのに、夜になって人通りが少なくなることってありませんか?
そういう場所のベンチとかに座って、都会のエネルギーの残像みたいなのを感じながら缶チューハイとかを飲むことをアーバンチルと言います。

遠目に見える高層ビルとか、都会ならではの空気感とか、「あぁ、俺たちって都会に生きてるんだな」という実感とかをツマミにお酒を飲むのが醍醐味です。放課後の夕暮れ時に校舎の屋上で友達と語り合った高校時代みたいな、エモい系のチルなのです。

アーバンチルに必要なのは雑さとユルさ

まず、前日か当日に「今夜○○らへんでアーバンチルしない?」と雑に誘うところからスタート。
集まれる人が集まる。来た人でチルする。そういうスタンスです。事前に予定を調整して空けるものではないです。

途中参加・途中退出はウェルカムなユルい感じで。友達が友達を誘ってメンバーが増えてくみたいなパターンもたまにあります。
スタートから入れ替えを繰り返して、気づいたら全然違うメンツになってるという、なかなか解散しないロックバンドみたいなことが起きるのもアーバンチル。

アーバンチル中は音楽の話だったり、恋愛の話だったり、愚痴だったり、とにかく雑な世間話をします。屋外ならではの開放感のせいか、面白みのない正論をガツガツ語り合う気は起きなくて、面白い話ばかりしてる気がします。

参加者は3〜6人ぐらいが最適人数です。2人だとただの語り合いになるし、7人以上いると途中でグループが分かれてしまいがち。

そして、アーバンチルな場所の近くにあるコンビニでお酒やらおつまみやらを買い、飲みながらベストスポットを見つけたら座ります。

アーバンチルな場所

アーバンチルに最適な場所、通称"アーバンチルプレイス"は都内にもたくさんあります。

アーバンチルの大原則として
・静けさがあること
・コンビニが近くにあること
・トイレが近くにあること
が挙げられます。公衆トイレがある公園とかはアーバンチルに最適ですね。

僕が普段使っているアーバンチルプレイスの中には、知られたくない場所もあるので、今回はアーバンチラーに有名な3ヶ所を紹介しましょう。

①代々木公園
夜の代々木公園といえば、付き合う一歩手前の男女が変な空気感で座っているパワースポット的な場所です。広大な敷地なので場所をアーバンチルプレイスがたくさんあります。

②恵比寿ガーデンプレイス
こちらも有名アーバンチルプレイス。23時ごろにはクローズしますが、ベンチが多いのでアーバンチルには最適です。ドラマのロケ地にも使われがち。

③渋谷ストリームの階段
渋谷にできたストリームという商業ビルにある、大きい階段は新たなアーバンチルプレイスです。
地下鉄の入り口が近いので、終電ギリまで居座ることができます。アーバンチル指数が上がる時間が少し遅いので、夜から始めたい人にオススメです。

他にも、六本木周辺の公園は東京タワーを眺めることが出来て最高だったりします。実際に街を歩いて、探してみてください。

ちなみに、アーバンチルは東京じゃなくてもできます。ある程度の都会感があって、夜に静まるならそこはもうアーバンチルプレイスです。
例えば大阪だと道頓堀川沿いを日本橋方面に歩いた方とか、夜中の新世界とか。名古屋なら栄方面が良さそうですね。ナゴヤドームを遠目に見れる公園があったら最高かも。

アーバンチルのルール

①ゴミを置いていかない
もはや常識ですが、ゴミはゴミ箱に捨てましょう。人の家のゴミ箱とかもNGです。駅ナカとか、コンビニとかにゴミ箱はあるはずです。

②散らかさない
あくまでチルなので、大声を出して騒いだり、荷物やゴミを散らかすのはアーバンチラーとしてマナー違反です。
住宅街とか、家が多い場所で飲むのは近隣の方の迷惑になるのでやめましょう。

③私有地に入らない
私有地に無断で入るのは法律的にアウトです。
あと、お酒の持ち込みや路上での飲酒が禁止になっている地域、場所でのアーバンチルもアウト。


最後に、THE 虎舞竜の名曲「ロード」の歌詞を一部抜粋してアーバンチルの紹介を終わりにしたいと思います。これはアーバンチルにも言える名言です。

何でもないような事が 幸せだったと思う
何でもない夜の事 二度とは戻れない夜

ありがとうございました。


Written by: So-on
写真:Pexels

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