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アイ ラブ ガリ

株式会社石黒金属製作所の北山です。東大阪市で製缶、鈑金、溶接業をしています。

映画やアニメなどを観ていると、主人公より人気になる脇役がいたりして、その脇役を主人公にしたスピンオフ作品などが制作されることがあります。

そういう僕も、お寿司を食べる時に添えられているガリがいつの間にか好物になっていて、お寿司という主人公と並ぶ存在感を放つようになっています。

そんな気になる存在のガリは、生姜を甘酸っぱく味付けしたもので、濃い脂の魚や生臭さなどのあと味をさっぱりさせる口直しや、殺菌作用、身体を温めるなどの効果があるそうです。

そんなちゃんとしたお寿司屋さんに行くこともないのですが、ちゃんとしたお寿司屋さんではガリはセルフサービスでもないので、ガリばっかり食べるわけにはいきません。

回転寿司に行ったりすると、ガリはセルフサービスで取れたりするので、お寿司1貫に対してガリ1枚と行った感じで、お寿司を食べたくて食べにいってるのか、ガリを食べたくてお寿司を食べにいってるのか、わからなくなるときがあります。

でも、ガリばっかりたくさん取っていると何かセルフサービスだからといって欲張ってる感じがして、はしたなく、その辺の取りすぎはよくないと言う節度を持ちながら、ガリを少々お皿に盛ります。

考えてみると、インデアンカレーに食べに行ったり、サンマルコのカレーを食べる時も、甘酸っぱいキャベツのピクルスが好きで、カレーを食べたくてカレー屋さんに行ってるのか、ピクルスを食べたくてカレー屋さんに行ってるのかわからなくなるときがあります。

カレーにとってピクルスは、カレーの単調な味に変化をもたらし、甘酸っぱさで変化をつくので、結構重要な存在かもしれません。

担々麺も好みですが、食べる時にお酢をかけます。皿うどんもお酢をさっとかけて食べます。餃子も好みですが、酢醤油で食べます。

油の多い中華には、お酢のサッパリ感は味変要素も多く、自分にとってお酢は重要な調味料になってきています。大人になってからお酢の美味しさに気づいたと思うので、味覚も年齢と共に変化していっている気がします。

まさか、中華もお酢を使いたくて中華を食べているのでしょうか。酸っぱいものとか、甘酸っぱいものが好きなのでしょうか。

話しを戻して、試しにどこまでガリが好きなのかと、スーパーで生姜の甘酢漬けを買って、家の食卓に並べてみましたが、普段の食事では生姜の甘酢漬けが、合うもの合わないものあり、すごい頻度で食べたくなることはなかったです。

また、おやつに岩下の新生姜を買いましたが、新生姜は美味しかったですが、いつでも手に入るものでもなく、定番的に買う習慣は身につきませんでした。

そこで再びお寿司屋さんにいくと、やっぱりお寿司、ガリ、お寿司、ガリ、とガリの登板回数が多く、ガリ投手も肩を壊すんじゃないかというくらいガリ多投気味になりました。

本質的にお寿司屋さんにいっても、基本的にマグロとイカがあれば色々な白身が食べたいとかもなく、実は、生魚のムニュムニュした食感や香りがそんなに好きではないのかもしれません。それを誤魔化す為に味変要素のガリを多用してるのかもしれません。

実際、和食でもお刺身も2〜3切れが少しずつあれば満足で、魚一匹姿盛り等は食べているうちに口の中がムニュムニュしてきて、その単調さから、魚の香りも気になってオエってなるときもあります。

特に新鮮すぎて、捌きたてのムチムチした肉感の強いものは、生き物的な肉の感じがして少し苦手です。捌きたてより、しばらく寝かせてうま味が出て、食べ物らしくなった方が美味しく感じます。

魚の魂が抜けていって食べ物になっていくという感じでしょうか。

お寿司になると、お刺身のムニュムニュ感を酢飯が緩和して、握りとの一体感で薄められますし、そこにガリ投手登板させて、さらにお口さっぱりに持っていきます。

ガリを考えた人はすごいな、生姜の甘酢漬とか、僕の想像力では作れない代物です。

すごいなぁと思い、ガリについて調べていたら、口直し、殺菌、身体を温めるだけでなく、酢飯がベタベタと手についたものをガリの水分で落とす「お手拭き」の役割もあるそうです。

一体、ガリひとつで何役こなすつもりなんでしょうか。ガリはお寿司の脇役と呼ぶにはもったいないです。

いつもガリにリスペクトを示すつもりで、携帯の待ち受けをガリにしてみましょうかね。

いや、ダサいっすね。やっぱりやめときます。

それではまた。







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