しらん子供
株式会社石黒金属製作所の北山です。東大阪市で製缶鈑金溶接業を行なっています。
会社の入口付近を歩いていたら、「すいません!」と声が聞こえました。声の方を見ると、黄色い帽子を被った小学生が「すいません、トイレ貸してください!」って真顔で言ってきました。
うちの会社はとても古く廃墟の様なので、トイレ貸してくれって入ってくるのはかなりのチャレンジャーだなと思いましたが、その真顔から見える真剣さからして、「うんこか?」とついつい聞いてしまいました。小学生は焦りはあるしかし真剣な顔は崩さずに静かに頷きました。
小学生は、帽子にランドセルを背負い、上着を着て、手荷物も持っていたので、大便なら大変だろうと思い、荷物を事務所で預かり、トイレに向かわせました。
しばらくして、トイレから出てきて、大丈夫か?スッとしたか?と尋ねたら、大丈夫だと言いました。小学生は最初より表情は柔らかくなっていました。
小学生は寡黙に手を洗って、ランドセルを背負い、帰ろうとしました。
僕はおやつに食べようとおもっていたベビースターラーメンがあったので、食べるか?と渡したらサッと受け取りました。
「またうんこしたくなったら我慢せんとおいで」と言うと、うんと頷いて帰りました。
うちにも子供が3人います、真ん中の幼稚園の子供が少し前にうんこ少し漏らしてプライドが傷ついた事があったので、小学生のプライドが傷つかなくて良かったと思いました。
こういう話しの顛末は、15年後くらいにやってくるのかもしれません。
優秀な新人が入社してきて、不思議に思った僕が「どうして君みたいな優秀な人がこんなうちみたいな零細企業に?」と聞くと、「私が小学生の頃、大便が我慢ならん時に、トイレを貸して頂いた恩を返しにと思い入社しました」、、、みたいになればいいんですけどね。
でも、僕が知ってる賢い人は、時間がもったいないといい、勉強も短時間で集中し、ご飯食べるのもすごく早くて、コーラを飲むのも早くて、貧乏ゆすりもめちゃくちゃ速かったです。その人がうんこしに入るところをみたのですが、入ってすぐに出てきました。
ということは、賢い人はうんこ出そうなスピードとかも管理できるから、急にトイレなんか借りないと言うことです。
しらんけど
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