謎のひかり。宇宙人はいるのか
株式会社石黒金属製作所の北山です。東大阪市で製缶、鈑金、溶接業をしています。
小学1年生の次男は映画が好きで、早起きしてタブレットを操作して勝手にスターウォーズやスピルバーグ作品を観ています。
そうなると、やっぱり気になってくるのが宇宙人の存在です。
ある日僕が家に帰ると、机の上に「宇宙人はいるのか、エリア51の話し」みたいな本が置いてありました。宇宙人がいるのか気になって、学校の図書館で借りてきたそうです。
その日の夜は、その本を読んだせいで(ミステリーサークルとか、牛の内臓が取り出されてるとか、、)次男は寝つきが悪かったです。
次の日の夕飯の時に、「パパ、宇宙人は本当にいるの?」と次男が聞いてきたので、「いるかもしれない、、、」と僕は次男に、大学の後輩のエピソードを話し始めました。
大学の後輩Tは、会話のほとんどがこそあど言葉で出来ていて、「えっと、あの〜、あれ、そこ曲がったら、えっと、あの、あれがあるとおもうんです」みたいな感じで話していました。
じっと会話を聞いていても、やっぱりほとんどの会話が、えっと、あの、あれ、それで出来ていて、聞いてるうちに可笑しくなってきました。
いつからそんな感じの話法になったの?と尋ねたら、後輩Tは「年々おかしくなってますが、実は思い当たることがありまして、、」と話し始めました。
兵庫県は姫路の田舎道、一本の真っ直ぐにのびる道、両脇には広大な田んぼが広がっていたそうです。
夕闇迫る頃、塾の帰り道、小学5年生の後輩Tは、Tの友人と2人で自転車を漕いでいたそうです。
その時です。自転車を漕いでいると、辺りがフワーッと明るくなってきて、2人は強烈なひかりに包まれたそうです。
それからしばらくひかりの中でフワフワと空中に浮くように自転車を漕いでいた感覚があったらしいです。
どれくらいの時間が経ったのかわからないけど、気がついたら謎のひかりは消え、元の道に戻り、友達と普通に自転車を漕いでいたそうです。
その謎のひかりに包まれて以降、えっと〜、あの〜、その〜が増えたそうです。後輩Tは、宇宙人の仕業かもしれないと思ったそうです。
まさかさらわれて、脳を開けられたのでしょうか。
もう1人一緒にいた友人はその後どうなったの?と聞くと、
「それから鼻くそをほじって食べるようになりました。」と言いました。
脳を開けたのは失敗に終わったのかもしれません。
なるほど、後輩Tはその謎のひかりに包まれてから、えっと、あの、が増え、友達はその日から鼻くそをほじって食べるようになったと。
嘘みたいな話ですが、目の前にえっと、あのばかり言う男がいるのですから、これは信憑性があります。
このエピソードを、宇宙人はいるのか?と聞いてきた次男に話しました。
すると小学1年生の次男は、鼻くそ食べるようになるのか、宇宙人何しに来たんだろと言って、ゲラゲラ笑っていました。
僕も面白可笑しく次男に話したつもりでした。
しかし、この話しには続きがありました。
先日、後輩Tと電話で話していた時に、子供に謎のひかりの話しをしたよと伝えたら、後輩Tもそんなこともありましたね。と笑っていました。
後輩Tは、現在は製薬会社の中枢で働いていて、ゆっくりと正確に話すようになり、大学時代のように、えっと、あの、は言わなくなりました。
後輩Tが、「そういえばあの鼻くそほじって食べてた友人なんですけど、今どうしてるのかなって調べてたら、医者になってるみたいで、渋谷で眼科をしてました」と言いました。
それを聞いた僕は、なんだか恐ろしくなりました。
謎のひかりを浴びたうちの1人は、製薬会社の中枢から人類のデータを収集し、もう1人は人口の多い渋谷で人類の目のデータを集めていると、、、。
後輩Tがえっと、あのを言わなくなり、ゆっくり正確に話すようになったのも引っかかります。
脳のコントロールができるようになってきたのかもしれません。
鼻くそほじって食べていた友人もどこでどうなったか、医者になっていると、、、。
宇宙人は今日も渋谷で鼻くそを食べながら、人間の目を診ているかもしれません。
怖くて、今夜は眠れないかもしれません。
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