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楽屋のジンクス【不景気になると入門者が増える】は本当か検証してみた

皆さん、こんにちは。
【新・金の助日記】を読んでいただいてありがとうございます。
さて私達、噺家のメインの仕事場でもあり、修行させてもらった寄席の楽屋にはいろいろなジンクスがあります。
例えば、新宿末廣亭の楽屋には火鉢がありますが『火鉢の日を弄り過ぎる前座はロクな者にならない』とか『仲入りや終演後のアナウンスを率先してやる前座はダメな奴だ』等です。
これは特に根拠もありませんし、実際にアナウンスや火鉢の火を弄っていた人に『あなたはダメでロクでもない前座でしたか?』って聞いて検証する訳にもいきません。しかし、かなり昔から言われています
こういった昔から言われている楽屋のジンクスの中で検証できそうなものを探したところ…ありました!!


【不景気になると入門者が増える】というジンクスです。

これも昔から楽屋でまことしやかに囁かれている説ですが、それは体感であり、検証した人はいないと思うので、検証してみました。

ちなみ私はこの説は結構当たっているのではないかと思っています。
落語は【芸人の公務員】と一部の人から呼ばれている話を以前聞いたことがあります。確かに師匠に弟子入りすれば、一昔前であれば食う寝るところに住むところの面倒を見てもらえたパターンが多かったと思います。その代わり師匠のお世話や師匠の家の雑用をやる等、違う厳しさがあります。
今でも前座として寄席で下働きをすれば下でも日給1000円、前座の一番上になれば日給1800円はもらえます。また協会には所属していますが、芸能事務所ではありません。ですから闇営業という概念がないので、ある程度は自由に活動できますし、事務所からピンハネされることもありません。ですから、このジンクスはかなり検証する価値があると思っています!!

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