観察の練習 #001
こんにちは。石垣です。
数年前に菅さんの「観察の練習」を読んで以来、身の回りで気になったことを写真に収める習慣があります。
駅やオフィス、街や家の中で出くわす、小さな違和感。あるいは、市井の人々が生み出すささやかな工夫や発明のようなもの。著者が日々収集し続けている数多の「観察」の事例を読み解く思考の追体験をしていくことで、読み手にもアイデアの種を与えてくれる。(Amazonの内容紹介より)
素晴らしいコンセプトで、大好きな本の一つです。
僕も見よう見まねで日々感じたことを記録しているわけなんですが、困っていることが一つあります。
思考の追体験がないことです。
・撮った写真が撮りっぱなし。
・撮影時に感じたことも3秒後に忘れている。
振り返ることをしないため、経験として蓄積されない状態になってしまっています。
読んだ本を要約し始めたのと同じ理由なのですが、せめて一度は振り返る機会を持つために、写真が貯まったら適宜noteにまとめてみます。
たまに単発でnoteにしてたりはするのですが、いまいち続いていませんね。
まとめて書くことで続くのではと期待しています。
乳酸菌の色
電車内の広告です。
遠くから視認したときに目が悪くて文字まで認識できなかった自分でも「乳酸菌の広告かな?」と思うことができました。
近づいて確認したらやっぱりそうでした。
色使いのパルテノ感からそう思ったのかもしれません。
普段ヨーグルトを食べるわけではありませんが、パルテノのパッケージは印象に残っていたようです。
プラズマ乳酸菌がなんなのかはわかりません。
治療薬の象徴としてのゴルゴ13
最初みたときは直感的に「もっと痛くなりそう」と思ってしまいました。
それから20秒くらい考え、的確に患部に効くイメージとして精密射撃が特徴であるゴルゴ13を起用していることに気がつきました。
個人差はあるでしょうが、「銃」「胃を捉えている照準」というビジュアルから、薬の作用とは真逆の「痛そう」というイメージを持ってしまったのは僕だけであることを願います。
そもそも、「的確に効く薬が欲しい場面」がいまいち想像できませんでした。
よく効く薬が欲しいと思った経験はありますが、「的確に」「直に」効く薬が欲しいと思った経験はありません。
僕が知らないだけで、世の中には的確に効かない薬が増えてきているのかもしれません。
ミイラ展
「世界から、43体が集結!」
というコピーと、ミイラが歩いているビジュアルから、「死んでいるはずのミイラが自分の足で歩いて世界中からやってくる」ことが想像できて興味が湧きました。
死んでいるものをさも生きているかのように表現するのは目からうろこでした。
ノーマンドア
ものすごく押したくなる形状をした、引いて開けるドア。
光の反射で見えませんが、上部のラベルには「引く」と書いてあります。
裏側は全く同じ形状で、押して開けることができます。
世界中に無数存在するこのようなドアは「ノーマンドア」と愛好家から呼ばれています。
もしノーマンドアに出会った方は、決して自分を責める必要はありません。
「人間の不注意」「人間の認識不足」「誤操作」が悪いのではなく、デザインが悪いのです。
座ることの出来ないイス
座れませんでした。
まさかイスを設置した後に柱が生えてきたわけは無いので、置く必要のない場所にイスを置いてしまっただけだと思います。
子供に追われる鳩
動物園には鳩が多くいます。
お客さんがこぼした食べ物や、エサをあげる人間が多いからだと思いますが、常に子供に追いかけ回されるというリスクもあります。
トレードオフですね。
レンズフードのゴム
なぜここの部分にゴムがついているのか、そもそもこの部分にゴムがついている認識すら無かったのですが、動物園で撮影して気がつきました。
ガラスに密着する際の衝撃が軽減できる。
認識するまで気がつかない、良いデザインの典型だと思いました。
ハダカデバネズミ
英名は歯に言及していない。
情報量
かわいいけども。
まとめ
デザイン従事者特有の目線だったりそうでなかったりしますが、僕が普段キョロキョロしながら歩いているのはこういう理由です。
電車の広告が多かったわりに普段はあまり乗りません。ただ乗ると大体面白い広告があるので好きです。満員電車は嫌いです。
他人特有のモノの見方なんかを知る経験がすごく好きなので、今後も写真が貯まり次第書いていこうと思います。
もしこんな感じのノートが好きな方がいらっしゃいましたら、田附(たづけ)さんのノートもすごく面白いのでオススメです。
あともちろん菅さんの著作も。
ご覧いただきありがとうございました🙇♂️
最後まで読んでいただきありがとうございます🙇♂️