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クリエイター向け、esports業界地図

こんにちは、石垣です。
ELEFANTという制作会社でesportsに関わるお仕事をしつつ、JUPITERでチームの運営にまつわるお仕事もしています。

このノートでは、esports業界で働きたい、携わりたいと考えているクリエイター向けに、「どんなお仕事があるの?」というところから、業種に応じて必要になるスキルセットなんかを紹介できたらと思います。

まず、一口に「esports業界」と言っても抽象的すぎるので、クリエイターが門戸を叩こうと思ったときに選択肢としてあがりそうな業種に分類してみます。

・チーム運営
・イベント運営
・esports関連企業

チーム運営でも、イベント運営でも、esports関連企業においても、クリエイターが活躍できる場所がありそうです。

1つずつ見ていきます。

チーム運営

私自身チーム運営に携わってまだ2年目ですが、クリエイター目線でのチーム運営の特徴は、「業務の幅が広い」ことだと思います。

デザイン的なところだと、日々の大会告知画像SNSのヘッダー配信素材Webアパレル営業資料の作成に動画サムネ写真の撮影加工
映像も加えると、ゲームプレイ映像の編集、大会に帯同して実写素材の撮影編集モーショングラフィックスCGVFX、などなど。

これら全てをまかなう必要は必ずしもありませんが、チーム運営に携わるにあたって、「持っていたらいいスキル」は多岐に渡ります。

また、これらの業務を行うために必要な人材をチームが抱えているかというと、そうでない場合がほとんどです。
私の肌感覚ですが、自前で制作部隊を持っている国内esportsチームはごくごくわずかなため、クリエイター第一号としてチームに加入した場合、上記業務を一手に担うケースは多いと思います。

さらに、単一のクリエイティブスキルに対して生活を保証できるほどの賃金を支払える、資本力のあるチームも多くない(資本力があったとしてもクリエイティブにお金をかける意思のあるチームは少数)です。
そのため、チーム運営に携わるクリエイターとして多くの場合求められるのは、単一の技能に秀でたスペシャリスト的な存在ではなく、そこまで深くなくとも広範な技能を持つジェネラリスト的な存在だと思っています。

もちろんチームごとに個別の事情はありますが、もしクリエイターとしてチーム運営に携わることを目指している場合、スペシャリストとしてアプローチするのではなく、様々な業務をそこそこにこなせるジェネラリストとしてアプローチするほうが、採用される可能性が高かったりするかもしれません。


イベント運営

チーム運営で求められているクリエイター像はジェネラリストの場合が多いと述べましたが、イベント運営ではまた事情が異なります。

規模にもよりますがイベントの制作を行う場合、既に自前で制作部隊を抱えている場合が多く、分業の体制も整っていることが多いため、ある程度職務経験のあるスペシャリスト的な存在が求められています。

デザイン的なところだと、イベントのキービジュアルを制作したり、配信にまつわる素材の作成、イベントのWebページの作成
映像も同様に、イベントのPV配信素材などなど。

多くの場合これらを複数人体制で制作していくことが多いように思います。

イベント制作に携わりたいと思った場合、前述の通り、ある程度の職務経験と専門性が求められることが多いため、日頃からコミュニティレベルの大会やイベントで積極的に手を動かしてみて、実績としてまとめられるようになってから制作会社なりにアプローチするのがよいかもしれません。


Esports関連企業

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インターネットに落ちているesports業界カオスマップ(2019)を参考にすると、ゲームメディアさんや、ゲームのパブリッシャーさん、配信サイトの運営会社さんがここに当たりそうです。

イベント制作会社と同様に、ここでもある程度職務経験のあるスペシャリスト的な存在が求められていることが多いです。
それプラス、企業のインハウスクリエイターとしてはたらく場合、自社に関わる制作物が主になるため、会社やサービスへの高い理解が求められます。

そのため、ある程度の職務経験は前提として、一般的な就職活動と同様に、アプローチするまでにサービスを触り尽くしてみるとか、会社が開発しているゲームへの並々ならぬ愛を伝えてみるとかが大事になるかもしれません。

+英語

業種によって求められている技能は異なりますが、esports業界ではたらく上で業種を問わず大切だと思うのが、英語です。
Esports業界への就職を語る文脈で必ずと言っていいほど言及されている英語ですが、クリエイターも例外ではありません。

チーム運営に携わる場合では、チームの規模が大きくなればなるほど英語でのやりとりが増えてきますし、写真や映像を撮る機会の多いクリエイターは、海外遠征の際に帯同するスタッフとして抜擢されることも多いため、ある程度英語が使えるとチームとして非常に楽になります。

イベント制作においても、海外のクリエイターさんと協力して作業を行うこともあったり、esports関連企業も、言わずもがな外国資本の会社が多いため、ある程度英語が使えて損はありません。

「ある程度の英語力」がどの程度なのかは人によると思いますが、個人的には、「Google翻訳が翻訳した英語の正誤を判断して、日本語文をチューニングしながら翻訳の精度を高められる」+日常会話程度の英語力があるといいのかなと思っています。


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