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「松ぼっくり沈金 オリジナル溜ぐい呑」(「やがて君になる」)

さてこれからは、「COREZO」に登録した商品を、順番にご紹介していこうと思います。

以前にご紹介した品物も出て来るかと思いますが、ご容赦ください。

まずは、当店オリジナルのぐい吞です。

こちらは、山中塗のぐい吞に、輪島の職人さんによる沈金彫りを施したものです。

山中と輪島という石川県の二つの産地の技をお楽しみいただけます。

模様は、松ぼっくり。

松ぼっくりは、邪気や不運を退ける力があるとされています。






さて、今度は、「やがて君になる」というアニメを見ました。2018年の作品。

抒情的で美しい作品だったのですが、ストーリーは、ややこしいです。

主人公、小糸侑は、高校で、特にやりたいこともなかったため、何となく生徒会に入ることにします。

そこで出会ったのは、1年先輩の七海燈子。美人で成績優秀、人望もあって、次期生徒会長を狙っているような女性。

最初は、普通の先輩後輩の関係だったのですが、侑の「誰のことも特別に思えない。」という言葉を聞いてから、燈子の態度が変わります。

「君のこと、好きになりそう。」

そして、帰り道の踏切で、突然、侑にキスする燈子。

え?どんな話なんですか、これ?

話が進むと分かるのですが、燈子は、元々は引っ込み思案な子。けれども、お姉さんを事故で亡くしているのです。

そのお姉さんが、成績優秀、人望もある生徒会長だったために、お姉さんの分まで生きよう!と人一倍努力して、今の自分を手に入れたのでした。

本当の自分は、空っぽだから嫌い。

だから、嫌いな自分を好きだと言う人も嫌い。

だけれど、一人はさみしい。

だったら、自分を好きにならない人を好きになればいい!

という理屈らしいです。ややこしいですね。

けれども、侑は、一緒にいるうちに、どんどん燈子に惹かれていっている自分に気が付きます。

姉が成し遂げられなかった生徒会劇を何とか成功させようとする燈子と、燈子に自分自身を何とか好きになってほしいと願う、侑の気持ちは徐々にすれ違い始め・・・。

しかし、この感じだと、学園祭の劇がクライマックスなんだろうな、と思っていたら、そこまで行かずに終わってしまいました。

アニメ化されたのって、途中までだったんですね。

今更、続きを作ることもないでしょうから、仕方なく原作コミックを買って全部読んだのですが、これが面白い!

複雑な心情も、文字で追っていくと、理解しやすいですね。

アニメの続きとなる、燈子と侑の思いが、物語において交錯する生徒会劇の場面も、じっくりと描いており読み応えがあります。

お互いに、近づきたいのに近づけない少女たちを描いた傑作でした。

アニメを見て面白かった方は、コミックも、ぜひ、どうぞ。

百合ものですけど・・・。





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