「欅 銀彩三ツ組重ね椀 黒」(「幼女戦記」)
さて今日は、山中塗のお椀のご紹介です。
大、中、小、3つのお椀がセットになっており、重ねて収納できます。
山中らしい、木目の美しさが楽しめる摺り漆仕上げです。
詳しくは、当店のホームページから、どうぞ。
さて、今度は、「幼女戦記」というアニメを見ました。2017年の作品。
幼女が主役のミリタリーものと聞いたので、シリアスな物語だけれども、登場人物は全員子どもという、ジョディ・フォスターの「ダウンタウン物語」(古いですね。)みたいなのを想像していました。
でも、実際見てみますと、全然違いまして、幼女なのは、主人公のみでした。
舞台となるのは、基本的には第一次世界大戦の頃のヨーロッパのようでありながら、魔法も存在している世界。
主人公ターニャ・デグレチャフは、まだ幼女でありながら、士官学校を優秀な成績で卒業し、軍人となります。
類まれな魔力と戦闘能力から、「ラインの悪魔」と呼ばれるようになった彼女は、ある時、新設される航空魔導大隊を率いることになります。
どんどん戦果を上げるターニャですが、実は彼女の正体は、日本のエリートサラリーマンで・・・。
えっ、日本のサラリーマン?どういうこと?
そもそもの始まりは、現代の日本。
「人生なんて、上手いことレールに乗っかって生きてれば、チョロいもんだぜ!」
と、世の中をナメきって生きていたエリートサラリーマンが、ある時、神の怒りに触れてしまいます。そのせいで、
「過酷な環境に身を置けば、おまえも神を崇拝するようになるだろう。」
と、幼女の姿に変えられ、戦乱の異世界に放り込まれてしまったというわけです。
しかし、彼は、「そんな残酷な神になんて従わない!」と、神の差し向ける敵たちに、ひたすら抗い続けながら、安楽な暮らしを求めるというストーリー。
あまりにも奇妙な設定に驚きましたが、なかなか面白いです。
通常なら、冷酷で、ひたすら合理的な敵に、感情を持った主人公が立ち向かう、という話になるところですが、この作品では、あえて逆にしてあります。
ひたすら合理的な主人公に、感情むき出しの奴らが立ちはだかる、というストーリーになっているのです。
でも、その感情むき出しの奴らというのも、狂気を感じさせるように描かれているとはいえ、職務に忠実な軍人や、親の仇を討とうとする少女なんかですので、決して悪い人物ではありません。
ですので、主人公を応援したらいいのか、敵を応援したらいいのか、よく分からなくなってきます。
でも、異なる二つの価値観をぶつけることによって、一体どちらが正しいのかを考えさせるのが、多分、この物語の目的なので、それでいいんでしょうね。
さっさと戦果を上げて安楽な後方勤務に就きたい。
↓
うっかり頑張りすぎて、思い切り戦果を上げてしまう。
↓
それを買われて、前線送り。
↓
さっさと戦果を上げて安楽な後方勤務に就きたい。
と、いうパターンに陥りそうな気配もあるのですが、どう物語は展開していくのでしょうか?
今、第二期を作っているそうなので、楽しみです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?