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恋愛心理学における傾聴
カウンセリングなんかだとよく「傾聴」なんて言葉を聞くよね。
”部下とのコミュニケーションは傾聴だ!”
”意中の人を射止めたいなら傾聴を身に着けろ!”
こんなキャッチコピーを見たら「黙って聞いているだけで上手くいくわけなんかないだろ」とか思っている人が大半でしょ。
そのように思っている人はおそらく傾聴の理解を間違えているよ。というか、傾聴を売りにする奴ほど傾聴ができません。
大学院まで行って心理学を学びましたが、恋愛に役立つスキルなんてほとんどありませんでした。心理学の中で唯一と言っていいほど恋愛で役に立ったのが「傾聴」のスキルでした。正しく理解して実践できれば、マジで無敵。
まず大前提ですが、傾聴は「黙って相手の話を聞くこと」ではありません。そんなことしてもただのつまらない男になるだけだよ。
もともと傾聴っていう言葉のもとになったのは、「アクティブリスニング」という言葉なのね。「積極的に」「聴く」という意味なので、ちょっと日本語の傾聴と感じが違うよね。じゃあ積極的に質問しまくればいいの?って思うかもしれないんだけど、それは半分あたりで半分不正解かな。
簡単に言うと「もっとこの人にしゃべりたいな」って思ってもらうように聞くんですよ。ちょー相性いい人だと、何時間しゃべっても「この人と話したいな」って思うじゃん。意図的にあの状態に持っていくって考えれば分かりやすいかな。
こっから小難しい話になるんだけど、ちゃんと理解したい人は読んでほしい。こういうのを飛ばさないで読めるかどうかがモテるためには大事だよ。
言語的メッセージと非言語的メッセージ
相手に伝えるメッセージは2種類あって、一つは文字に表すことができるもの。もう一つが、文字に表すことができないもの。
例えば、「嫌そうな顔で『あなたと一緒にいられてうれしいです』という人」を想像してください。文字に表すメッセージは、口から出た「あなたと一緒にいてうれしいです」というポジティブなメッセージです。一方で、文字に表すことができないメッセージは【嫌そうな顔】というネガティブなメッセージです。このように表情や、仕草、容姿なんかも相手に何らかのメッセージを無意識的に出していると思ってください。
この文字にできるメッセージを言語的メッセージ、文字にできないメッセージを非言語的メッセージといいます。メッセージは二つ同時に出ることもあります。二つ同時に矛盾したメッセージが出ることをダブルバインドと言ったりします。さっきの例はダブルバインドの典型的な例ですね。
大事なのは、非言語的メッセージっていうのはスパイ並みの訓練をしないと嘘がつけないってことですね。「こいつ調子いいこと言ってるけど、私のこと嫌いなんだろうな」って思ったことないですか。あれは、多分嫌いと思っているのが態度という非言語的メッセージで出てるんでしょうね。
非言語的メッセージは嘘をつけない
そうなんです。嘘つけないんです。
男の子で一番モテないのは「あなたのことは好きじゃないけど、身体の関係は持ちたいです」という気持ちが非言語メッセージでもれもれな奴です。こうなっちゃうと、もう口で何を言ってもほぼまともに受け止められません。「どうしたん?話きこか?」って奴ですね。
逆に女の子の好きが割と信じられやすいのは、本当に好きになったときに言ってることが多いからですね。
なので一番大事なのは、「本当にそのように思うこと」なんですね。じゃないとばれちゃうんですよ。特に男の子で一番大事なことは「早く肉体関係が持ちたい」と思わないことです。これをなくすだけで大分違います。
モテるための傾聴
さて、傾聴で一番大事なのは「あなたのことをもっと知りたいんだ」と本当に思うことです。そうすると、態度もおのずとそうなってきますし、楽しい雰囲気にもなってきます。そのために必要なことは「煩悩を消す」ことです。
繰り返しになるけど、「セックスしたい」という思いでほぼ台無しになります。女の子も「この人としたい」となってれば発展しますけど、そうでなければ本当にただ気持ち悪いだけです。
「セックスとかそういうものは関係なく純粋にあなたのことをもっと知りたい」と思うことが傾聴なんだね実は。テクニック的なものはいろいろあるけど、この基本がないと正直なところ何をやっても無意味というか、害にしかならない。
ただ、これって気持ちの問題だからどうやったら煩悩を消したり、もっと知りたいって思えるのと思うよね。カウンセラーが特殊なのは、この訓練をしっかりと受けているというのもある。逆に言うと訓練次第で出来てしまうので、だれでもちゃんと傾聴することはできるようになるよ。
需要があれば訓練の方法はまた書いていきたいと思います。
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