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「感情コントロール術」と心臓に弱みがある私

はじめに

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 樺沢紫苑さんの「精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術」を読んで、現在の私の健康との向き合い方についてメモを記したいと思います。

致死的不整脈との出会い

 私は44歳の2014/12/31にはじめて致死的不整脈を大晦日の終電の中で経験し、その後予防のため、2015/3に手術して、また不整脈が起こったときに電気ショックで止める予防のためICDを心臓に埋め込んでいます。イメージとしては、AEDを超小型化したIoTデバイスが身体の中にあり、不整脈を検知したら電気ショックをかけてくれたり、お医者さんにネット経由で通知を飛ばしてくれたりします。最初の手術のときには、相当精神的に参っていた中、樺沢さんの「頑張らなければ、病気は治る」を読んで、なんとか平常心を取り戻し、無事手術を終えました。ところが2019/11から約4か月間、また致死的不整脈の頻発に苦しめられました。これまでの時系列は図のとおりです(詳細はリンクをクリックするとPower BIレポート起動、右下の「健康」でフィルター)

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2019/11からの再発・頻発

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 もう何なんだ、、というぐらいに頻発し、電気ショックって結構いたいので、つらい勘弁して欲しい。。。と思いました。が、周りの信頼がおける方々のアドバイスに耳を傾け、心は無心にして、自分に静かに問いかけ、たまたま救急車で運ばれたときに名医の先生に診ていただく縁もいただき、転院を決意、手術しておかげさまで再度落ち着きました。

私の病名

 不整脈にもいろいろなタイプがあります。今回の手術で私のタイプも明らかになりました。

・2015年 突発性心室頻拍(要は基礎疾患の詳細分からず)
・2020年 不整脈源生右室心筋症

 2020年の手術は、心外膜からのアプローチによるカテーテル・アブレーションという高度な手技を要するもので、その道のスペシャルな腕をお持ちの先生に担当いただき、通常見えにくい、右室の状態で悪いところも分かったためピンポイントで治療ができました。ほっとするものの、この心筋症は進行性があるものなので、いずれより悪くなりまた致死的不整脈頻発が発生するようになるかもとのことです。

コロナ太り→2021/7に2ヵ月で10kgダイエット

 現在、私がやってはいけないのは特に激しい運動です。その他は、いろいろ健康状態が良くなるように日常を過ごすということです。2020年のコロナ禍では、リモートワークを言い訳に太りに太ってしまいました。これではいかん、また不整脈も起きやすいようなことになる、ということで、以下のような改善策を行い、夏に2ヵ月で10kgダイエットに成功しました。今はほぼ横ばいを継続しています。

・Noom(7/16日本撤退! → 今は食べ物の記録はなし)
ほぼ毎日朝散歩(雨でも)
自作Power Appsで3行日記等記録
・Fitbit & Apple Watch(寝いているときも。睡眠の質大事
・15分湯につかる(できるだけ朝晩)
・8:16断食(20時~翌12時朝食含めてなし、炭酸水、水、コーヒーのみ)
目標7時間睡眠(直近1ヶ月は平均7時間7分)
・足のむくみとり 5分ヨガ

健康の継続で特に大事にしていること

 前項のリストで太字は特に大事にしているものです。さてこのあたりで、「感情コントロール術」書かれていることと、いまの私の健康で取り組んでいることを対比しながら見ていきたいと思います。本では「5つの闘わない」を知る、始めることの大事さが強調されていますので、こちらにフォーカスを当てます。

「病気」と闘わない

 心臓の弱みは、自分ではどうしようもできません。ダイエットでいうところの脂肪を減らす、筋肉をつける、といったこともできないのです。なので心筋症が進行性だろうが「受け入れる」しかない、ということを最近やっと落ち着いて自覚できているかなと思っています。2016年頃は「自分はいつ死ぬのか分からない身体なのか。親父は50歳で亡くなって、早いなぁ。。と思っていたら、自分はもっと早いのか。。」と心が病んだこともありました。今は手術からの復帰、コロナ禍になっても大幅に太っても再度通常に戻す、ということを繰り返し、不整脈を受け入れたうえで、睡眠もしっかりとって過ごしていく、ということで変に病むこともなく、結果として心臓がより悪くなることも避けて過ごせています。病気は敵ではない、とも実感できています。

「医者」と闘わない

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 図は私が2021/1から始めた自分のコミュニティ「市民開発者 なってみよう!」のコンセプト説明スライドからの抜粋です。主治医から言われるままに「はい、はい」と聞くだけのことで対応する患者との関係を「コンプライアンス」(例 薬を飲めと言われたら、従順に守る)とのことです。そうではなく、患者から積極的にフィードバックする、壁打ちのように返していくことを「アドヒアランス」というそうです。私はそれを心掛け、心を預けたて信頼したうえで対話するようにしています。

「自分」と闘わない

 もともと私は2013年頃に体重のピークを迎え、100kgを超えるような状態でした。心臓の弱みは過去からのそういった積み上げて起こったものだと考えています。でも、そういったことに後悔するといったことは捨て去りました。2015年~2020年に何度も致死的になり、電気ショックを受け、現在に向き合うには、本でも書かれているように生活習慣の改めがとても大事だと考えます。

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 図はこの2年のApple Watchで計測した最近1年の運動時間です。この夏、樺沢さんの本を読みまくった私は、いろいろ改め動き続ける身体になったことがお解りいただけるかと思います。おかげで精神的には充実しています。できごととしても、この1年のコミュニティ活動を評価いただき、米マイクロソフトからMicrosoft MVPを2021/9/2に受賞することもできました。自分と向き合い、できることでいいから、一期一会、一日一日を大事にやっていこうと進めてきたことが成果にもつながったかなと考えています。

「薬」と闘わない

 今私が常用している薬は「メインテート」という脈を安定化する薬です。それほど強い薬ではありません。こちらも信頼する先生と飲む量についてもフィードバックという形で話し合い決めているもので、「飲んだら効く!」と気持ちを込めて飲んでいますw。もっと強い薬で不調に、心が病んでいたときに心療内科までいきいろいろなメンタルな薬で不調に、といったことは今はありません。本にもありますが、薬に対する正しい情報を得るため、相当勉強もしましたね。

「完全に治す」と闘わない

 「今よりよくなる」ことを目標、本当に大事ですね。健康も仕事もプライベートも同じと考えています。

おわりに

 「精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術」のはじめにを走り読みしていたので、「頑張らなければ、病気は治る」を大幅加筆・修正されたものと後で気が付きました。こちらの本には2度以上、多重に教わり、救われた気分です。樺沢さん、本当にありがとうございます。

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