京都を歩く2023/11/11~11/17の日記
2023/11/11(土)
友人がやってくる！ この、物置倉庫のような家に……朝から大掃除をしました。私は子供の時から片付けが苦手で、家の中はいつも散らかっています。
2年ほど前に横浜の黄金町で美術の展示をしたのですが、その荷物を友人と整理しました。ビニール袋を開けると、展示会場で炊いたアロマの香りが広がって「展示の香りだ！」とふたりではしゃぎました。荷物を整理したあと、焼肉に行って厚木名物のホルモン焼きに舌鼓を打ち、スタバで甘いドリンクを飲みながらおしゃべりをしました。
2023/11/12(日)
本厚木駅周辺で大道芸のイベントをやっていたので、チラチラみながら散歩をしました。大道芸を交えて、ヒーローショーをひとり芝居でやっている方がいて、それがめちゃめちゃ面白かったです。福岡の人らしく、親近感を覚えました。
ジムでバイクを漕いでいたら、ばーっと次の台本のアイデアがつながり始めて嬉しかったです。タイトルも決めました。良いものが作れるイメージが湧いた瞬間が一番甘くて美味しいと思います。いざ手を動かし始めると苦しみも混じってくるので、何も具現になっていないことが肝心です。
家でも発声練習をしたいと思い、消音してくれる壺のようなグッズを買いました。口に当てて叫ぶと、どんなに大きな声も、普通の話し声レベルの音量に落としてくれます。すごい！ しかしカラオケ好きの彼氏からは不評。声が部屋に響くのが気持ち良いのであって、大声を出すこと自体が楽しいわけではないのだとのことでした。なるほど。
夕食を作ろうとしたら、ピーラーが見つからず大捜索をしました。私はにんじんの皮は剥かなくていい派なのですが、彼氏は絶対に剥きたい人間なのです。ピーラーは見つからず、料理にはにんじんを入れないことになりました。
2023/11/13(月)
「肉と米」というチェーン店でステーキを食べました。券売機で購入をして、振り向くともうそこには、鉄板に乗った熱々のステーキがありました。恐怖を覚えるほどの速さ、究極のファストフード。ナイフを入れると、中身はしっとりとしたレアになっています。手品みたいでした。
寝る前に、同居の彼氏の格闘技の練習に付き合いました。うちにある4年もののニトリの敷き布団は、体育館にあるマットのように固く薄いので、格闘技の練習にはぴったりなのです。今日はかみつきパスの練習台になりました。腰に噛み付くように絡むので、かみつきパス。どういう原理で相手を動けなくするのか熱弁してくれるのですが、どうしても興味が湧かずいつも聞き流しています。
「彼氏」のことを、日記の中でなんと呼ぶか迷っています。ある時Xで「ヘテロセクシュアル・シスジェンダーのマジョリティで、クィアコミュニティへの連帯を示すために異性の配偶者や恋人を『パートナー』や『同居人』と呼ぶ人がいるが、特権的立場にいるくせにと思ってしまう」みたいな内容のポストを見て呆然としてしまったことがありました。結婚のできる私たちふたりと、そうでないふたりの人たちは、自分たちを同じく「パートナー」と呼んでも、実際は違いがある。私が彼氏を「パートナー」と呼ぶと、それを不可視化することに加担してしまうかもと思いました。でも「パートナー」と呼ぶと「連帯を示している人」に見えるのは事実で、表面にあらわすことは隅っこから世界を変えるために重要であるとも思う。むー。
あと、私のような「女性」は性的に眼差されたり、接触をはかられたりすることがありますが、そこで「彼氏」の存在を伝えるとサッと相手が離れていきます。「男性の所有物」になることで、他の男性を遠ざけることができるのです。自分が嫌だなと思う構造に乗っかる形で悲しいのですが、自衛のために「彼氏」がいるとアピールしていくべきなのかなあと考えることがあります。私はモノを作って人前に出る人間なので、事前にはれるバリアははっておきたいのです。
実験的に最近は、気の知れている人の前ではあえて「彼氏」と呼んでみるようにしています。日記でもしばらく「彼氏」としています。
2023/11/14(火)
悪夢を見ました。私が主宰する劇団の公演から1週間後、なぜか出演者が全員小屋にいて「今日も頑張って上演するぞ」と張り切っています。しかし顔は疲れていて、無理してきてくれているようです。何やら全体的に無理を通そうとしており、オペのメンバーは総入れ替えで、経験が薄いと自称する知り合いになっています。観客はなんなら1週間前の公演よりも入っていますが、客席で弁当を広げてガヤガヤしています。劇場の隣にある保育園から、子供の声が観客席まで聞こえてきます。「主宰の私が上演日をミスってみんなに伝えてしまったのかしら？」「私が何やら無理なことを言ってしまったのかしら？」と思っている間に、開演時間がやってきてしまう……。こんな感じの内容です。台本ができてないのに本番、とか、客が一人も来ない、とかは見たことがありましたが、今回は新しいパターンでした。夢で良かったです。しかし、なぜ悪夢の時ほど目覚めようとできなくなってしまうのでしょうか。
夜、皆川さんに電話をして、書いている戯曲の話を聞いてもらいました。私は今、APOFES2024に向けた一人芝居を書いており、皆川さんはドラマトゥルクとしてサポートに入ってくれています。私にとって大変良い会となりました。皆川さんが戯曲を読んだ感想や、思い浮かんだ類似のテーマを扱う作品等を紹介してくれ、そこから対話を深めました。そのなかで自分が生理的に戯曲を書いていることを改めて自覚しました。生理を、良い構成や推敲のうえに立たせることができれば、もっと良い作品が作れると思いました。
2023/11/15(水)
家→京都駅→ポケモンセンターキョウト→桂→高島屋の蔦屋書店・ニンテンドーショップ→先斗町のあたり（計32,717歩）
今日から土曜まで、彼氏と京都を旅行します。ふたりとも歩くことが異様に好きなので、とにかく歩き回ります。
今日は彼氏の用事があったので、それに付き合って桂へ行き、用事が済んだあとニュータウンを散歩しました。桂駅の前で「ロバのパン屋」という移動販売を見つけて、テンションが上がりました。ロバのパン屋は私が幼い頃、「ロバのおじさん チンカラリ〜」から始まる特徴的な歌を流しながら、北九州のマンションの前をよく走って行きました。
走り去るのをただ見つめるだけしかできず、いったいどこに行けば買えるのだろうと思っていました。まさか京都で買えるとは……。20年越しに購入できたロバのパンは、まさかの蒸しパンでした。素朴な味でした。レトロな風貌ですがPayPayが導入されていたのが面白かったです。
2023/11/16(木)
イノダコーヒ本店→太秦映画村→嵐山→四条のあたり（計27,333歩）
友人に勧められていたイノダコーヒの本店に行きました。朝からレモンケーキとコーヒーのセットをいただきました。おいしかったです！ ここのコーヒーは、カフェオレではなく普通のコーヒーを頼んでも、初めからミルクと砂糖がコーヒーに入った状態で提供されます。その味が決まっているのです。いつも自分でミルクを入れて、ぬるくしすぎたり、牛乳の風味にコーヒーが負けたりして「スポイルしてしまった……」と残念に思うことが多いのですが、ここでは美味しい状態で出てきてくれるので嬉しい。また来たいです。東京にもあるそうなので行きたいなあと思いました。
太秦映画村に行きました。団体で来ている小学生が楽しそうに遊んでいてほっこり。単純なので、東映映画の資料館や仮面ライダーのスーツを見ていると、自分もそういうのが作りたくなります。あと、忍者ショーの殺陣がめちゃくちゃかっこよかったです。
映画村から1時間強歩いて嵐山に移動し、そのまま竹林や庭園を見てまわりました。紅葉シーズンできれいでした。
この日は疲れすぎて20時に寝ました。そのあと3時くらいに一度起きて、シャワーを浴びてから再就寝しました。
2023/11/17(金)
伏見稲荷→京都大学→哲学の道→ロームシアター→誠光社（計30,215歩）
伏見稲荷のこと「鳥居が並んだフォトスポットがあるところ」くらいに思っていたのですが、想像以上に鳥居は大量にあり、敷地は広大でした。全部回った結果、息切れしながら階段をのぼり続ける登山をすることになりました。
京都大学を見に行き、そのあと哲学の道まで徒歩で。途中はのぼり坂でした。今日は登ってばかりです。
ロームシアターに寄りつつ、誠光社の本屋へ行きました。いっぱい本を買ってしまいました。ほくほく。旅先で本を買うのは楽しいです。
総括
京都旅行、とっても楽しいです。いっぱい歩いて嬉しいクタクタです。全然伝わらないと思いますが自己満足のために、移動履歴の記録アプリのスクショを貼っておきます。知らない道、もっと歩きたいなあ。
今週も日記を読んでいただきありがとうございました。来週もよろしくお願いします⛰️
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