髪ピンクに染めた2023/10/14~10/20の日記
見出し画像は、散歩で見かけた看板です。子どもの頃、看板のシルエットと同じ、アメリカンコッカースパニエルを飼っていました。XINGと書いて「クロッシング」と読ませるようですね。
2023/10/14(土)
昨日は午前1時ごろに就寝しました。昼過ぎまで寝てやると思っていたのに、7時には目が覚めてしまいました。カフカの『失踪者』を読んで過ごしました。大学の講義で読んで以来です。この小説の「ブルネルダの出発」という章が印象的で、次の芝居に活かせないかと思い久々に開きました。大変ふくよかで自力で歩くこともままならない女性ブルネルダが、荷車に乗せられて家から出ていくシーンです。章は、手に入れたKindle本には収録されていませんでした。残念。
空が高い秋の日です。パートナーと長く散歩をしました。乳牛の牛舎と、小さな肉と軽食の販売所がある牧場へ行きました。モーモー鳴いている牛を見た後に薄切りの肉をみると、どうにもやりきれない気持ちになり、足早に肉売り場を去りました。ソフトクリームを食べながら「このソフトクリームはこの牧場でとれたミルクを使っているか」について議論を交わしました。
牧場から帰る途中、農道を歩きました。農道で一歩足を進めると、草むらから小さなアマガエルがぴょんぴょん飛び出して、わきへ逃げていきました。そこのけ、そこのけ。これから冬眠に入るのでしょうか。
夕方から美容室へ行き、髪を染めました。明るくするぞと決めていたので、淡いピンクにしました。ピンク色はすぐ脱色してしまうので、1週間後にはブロンドになっているでしょう。こんなに明るいのは初めてなのでウキウキしています。
2023/10/15(日)
都心で展示をみてまわりました。
まず蔵前でやっていた、ムラカミリョウさんの写真展へ。食べ物と女性というモチーフはエロティックな表現に傾きがちなので、どうなるんだろうと思いつつ行きました。しかもジャンクフードに限定。実際は健康的で清潔な表現になっていて、良い意味で裏切られました。ジャンクフードときくと、怠惰、堕落、快楽主義…とネガティブめなイメージが湧きますが、食べること自体は悪いことではないよなあ。味そのものを感じる以上の快楽を得たくて「背徳感」という調味料を私たちは加えてるんだなあ。
渋谷へ移動し、Meta Quest3の体験イベントでMRゲームをしました。MR、すばらしい！ 現実世界と連動させることで没入感が深くなりますね。これで面白いことやりたい。同じビルでロボットアームが作るココアも飲みました。東京は遊園地みたいで楽しくて好きです。
そして最後にCCBTでやっているMPLUSPLUSの展示へ。LEDの舞台演出プロダクト、かっこよかった。いちばんのお目当て、ロボットアームのパフォーマンスはあんまりわくわくせず。これ、もっと深掘りして考えたい。その日考えた内容を貼っときます。
2023/10/16(月)
回転焼きを2個食べちゃった。柿も食べました。柿は果物のなかでかなり好きなやつです。固めのをカリカリ食べながら、淡い甘みを楽しむのが好み。
ベケットのハッピーデイズを読み、いくつかの動画を見ました。「女性が丘に埋まっている」という設定が、絵的にも物語的にも面白いので、愚直に土に埋める演出がいいなあと思いました。全然動かないので狭いスペースでやるのがいいのかなあと勝手に考えていたのですが、これはむしろそこそこ広い場所で、丘の大きさを強調したほうが映えそう。ラストも美しかったです。
2023/10/17(火)
在宅ワーク。まだ少しぼんやりしている状態でミーティングに出ていたらインターホンが鳴りました。急いで出ていくと、水道局の人がいて「少しだけ漏水をしているので、管理会社に言って直してもらうように」と言ってくれました。鮮やかな水色のユニフォームでした。玄関を開けると秋空が広がっていて、涼しい風が吹いていて、はっと目が覚めました。
外に出なければ、と思い、昼休みに近くの川をみにいきました。スズメの群れが河原の木に止まっていて、うるさいくらいちゅんちゅん鳴いていました。ラムレーズンアイスを食べながら散歩しました。こんな時間だけが続いていったらいいのになあ。帰りの道は、下校していく低学年の小学生がたくさん歩いていて華やかでした。
夜にパートナーと、ふたりで初めて過ごしたクリスマスの話をしました。昼は中野で落ちあって、散歩をして、それから……？ 夜にどこへ行き何を食べたか、ふたりとも忘れてしまっていました。大事な思い出でも忘れてしまうのは寂しい。この日記がいつか、何かを思い出したいときに役立ったら嬉しいな。
2023/10/18(水)
朝、身体が重すぎてぎりぎりまで起きれず。なんとか起きて会社へ。
夜、南インドカレー屋にいき、薄いパリパリの小麦せんべいにマッシュドポテトが包まれたやつを食べました。おいしくて大好きなんですが、一向に名前が覚えられません。小さいドーナツみたいなやつも、パイみたいに何層も重なった揚げパンみたいなやつも好き。
大学2年の冬の日記を久々に読みました。当時も3ヶ月ほど続けて日記を書いていたのです。読むと、当時の生活がありありと浮かんできて、タイムスリップしたような感覚になりました。あの頃の私は、なんでもつまらなくて、他人が怖くて、よく泣きよく寝坊していました。苦しかった。それでもそばにいてくれた優しい人たちを、何なら恨むこともありました。みんな幸せになっていてほしいと思いました。
もう髪からピンクの色素は抜けてしまって、ブロンドになりました。ブロンドをオーダーして、前準備としてピンクを入れていたので予定通り。しかし、ピンクもかわいかったので残念。
2023/10/19(木)
ずっとワケが分からん、と思っていた仕事が急に分かったような気がして嬉しかったです。
虎ノ門タワーでやっている、「Syn : 身体感覚の新たな地平」というパフォーマンスをみにいきました。とてもよかったです。テック、ダンス、イマーシブシアターなど体験型のコンテンツに興味のあるかたはぜひ行ってみてください。以下、覚え書きです。
近未来的世界観で、アンドロイドとしてキャラ付けされたダンサーが踊る。でもそのダンスは必ずしもロボットダンスではない。ダンスは現実から離れた動きをするが、それをつっかえることなく観客に受け入れさせたいとき、キャラ付けと世界観は便利なものなのかもしれない
奥行きのあるパフォーマンスがよかった。遠くの方で揺れる群舞が特に印象的だった。よくある舞台は横に広く、奥行きにも制限がある。
あっちへ行け、下がれ、座れ…と追い立てられ、ぞろぞろ移動した。牧羊犬と羊みたいだった。
影のデザインが面白かった。詳細は避けますが、デバイスによって浮遊感のある影が作り出されて、幽霊をみているみたいだった。
観客の姿をパフォーマンスに取り入れると、とたんに物語の一員になる感じがする。以前、子供向けの映像配信をしたとき、子供たちの映ったカメラの映像を並べて画面に出す演出をしたことがある。その時子供たちはぐっと集中してくれた。逆に画面から切れてしまった子供は集中をなくしてしまった。そのことを思い出した。
私は視覚情報をつぶさに言語化するのが得意ではないので、今日のパフォーマンスのことは覚えておけないのだろうなと思う。
2023/10/20(金)
友達からとても嬉しい手紙をもらいました。嬉しくて何度も何度も読みました。
仕事で役員と話す機会がありました。大きくない会社なので、そういう機会がたまにあります。これまで何社か会社に勤めましたが、代表や役員をやっている人はみな立派で尊敬できる人物でした。そして、みな未来について楽しそうに語ります。未来に希望を持って、その輝きをシェアできる人間が、人を率いていくのだろうと思います。
ガチャポンでキーホルダーをゲットしました。ドオーというポケモンです。さっそく家の鍵につけました。明日から毎日この子といっしょです。
総括
秋の涼しさに慣れてきました。嬉しいことがたくさんあって、幸せな1週間でした。
来週もよろしくお願いします🍦
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