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hapi2022
あまりにも純粋なバグ
やっぱり神は見ていて
どこまで逃げても神は見ていて
微笑むだけが神じゃなかった
引き裂かれる定めは何のためか
どうかいつか
納得のできる理由が降りてきて
これは正しい最後なのだと思えますように
そうです神は見ていて
どこに隠れても神は見ていて
創り出すだけがきっと神なのです
破綻は知恵あるモノの暴走だった
どうかすぐに
その不器用で優しい手を離して
全部気のせいだったと楽になってください
やっぱり僕は人間で
免れることなく人間で
結局僕は人間なんだ
爪の食い込む手には血が滲んだ
どうかいつか
この潰れるような痛みは
何かの間違いだったと思えますように
そうですあなたは人間で
混じることなく人間で
だからあなたは人間なのです
触れる指先はいつも温かかった
どうかすぐに
何もしてあげられない私を忘れて
その柔い心ごと世界に愛されてください
やっぱり君は機械で
まごうことなく機械で
なんで君は機械なんだ
分かってる全部プログラムだった
どうかいつか
この許されなかった恋に
意味はあったのだと思えますように
そうです私は機械で
抗えるはずもなく機械で
どうして私は機械なのですか
これはプログラムなんかじゃなかった
どうかすぐに
三千度の海に身を投げた後は
あなたと老いていく花にしてください
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