ひなたのぜんりょく
グループとしては初となる「ひなた坂46」によるライブ、最初はどういう内容になるのかわかりませんでした。でも蓋を開ければそんな不安はどこへやら、披露された楽曲の固定概念が吹っ飛んでいきました。
全体を見た感想
MCを挟んで4つのパートに分かれている事がわかります。3パート目以外は全員でパフォーマンスをしていました。曲ごとにセンターが入れ替わる構成でこの点は4期生ライブ「新参者」と同様、一体感や全員をフィーチャーする想いが込められていると感じました。
そして目玉は3パート目。個人的にも気になっていたユニット曲やソロ曲のパートでした。ソロ曲を2人でパフォーマンスするなど曲への固定概念を崩す絶妙な構成でした。
上記のセットリストには収録時期が併記されてます、意外？それともあえて？日向坂46のスタートを飾った1stや2ndシングルの収録曲が1日目のセットリストにはありませんでした。表題の「キュン」や「ドレミソラシド」は「日向坂46」のイメージを定着させた曲なので、「ひなた坂46」としては一線を画すために外したのかなと思いました。
そしてさらに意外だったのが1日目のアンコールで「JOYFUL LOVE」の披露が無かったことです。こちらも「ライブの日向坂46」の象徴と言える曲なのであえて外したのかなと感じました。
1パート目
1曲目は1期生高本彩花さんセンターの「ってか」。盛り上がる曲ですし、同時にパフォーマンスも求められる曲、スタートを飾るにはうってつけの1曲目でした。間奏のダンスパートでは個人的に渡邉美穂さんと潮紗理菜さんが躍動してたのを思い出しました、誰が誰という置き換えは無いですけどそれだけ最高でしたね。
2曲目は3期生山口陽世さんセンターの「ソンナコトナイヨ」。最近は煽り番長と言われている山口さんのソンナコトナイヨ！は気持ちよかったですね〜。
ちなみに2日目は「One choice」でしたね。最後のポーズの山口陽世バージョンも素敵でした。
3曲目は4期生平岡海月さんセンターの「You're in my way」。一推しの平岡さんがどこでセンターで登場するか気になっていましたが、思ったよりも早く出てきて驚きと嬉しさが混在してました。平岡さんのカッコいい曲調へのシンクロ率が高いことに驚かされました。
2パート目
4曲目は4期生石塚瑶季さんセンターの「青春ポップコーン」。3期生曲で元気なイメージの石塚さんにピッタリでした。余談ですが個人的に感じたのは石塚さんのパフォーマンス力は突出しているなと思いました。小柄なので一回り二回り大きな動きで表現しているのが記憶に残りました。
5曲目は4期生清水理央さんセンターの「世界にはThank you！が溢れている」。2期生曲の中でも根強い人気がある曲です。ここでは清水さんのフラッグパフォーマンスが素晴らしかったですね。前述の石塚さんと同様にパフォーマンスに定評があるので流石だと思いましたし、きっとしっかり練習を重ねていたのだろうと容易に想像できます。
6曲目は1期生高瀬愛奈さんセンターの「どうする？どうする？どうする？」。1期生曲で高瀬さんにとっては慣れ親しんだ1曲でしょう。ただ、センターでパフォーマンスするというのはまた違う難しさがあると思われます。卒業する高本さんがフロントだったので、アドバイスをもらいながら振り入れをしたのだろうと想像します。
7曲目は4期生竹内希来里さんセンターの「ゴーフルと君」。こちらも元気な3期生曲ですが、比較的おっとりした竹内さんが笑顔いっぱいで走り回っていてギャップと安定感があって良かったですね。
3パート目
8曲目からはユニット曲のコーナーになりました。
1日目は「ハロウィンのカボチャが割れた」でした。竹内希来里さん、小西夏菜実さん、高瀬愛奈さん、平岡海月さんのユニットで披露されました。オリジナルのメンバーは5人組ですが、構成の関係上なのか4人組でした。衣装は当時のものを手直ししているものと思われます。竹内さんが潮紗理菜さん、高瀬さんが高本彩花さん、小西さんが加藤史帆さん、平岡さんが佐々木久美さんのものを着用していました。齊藤京子さんの衣装が見れなかったのは残念ですが、ひらがなけやきのユニット曲をひらがなひなたのライブで再現するという革命的な1曲目になりました。
2日目は「夏色のミュール」でした。竹内希来里さん、小西夏菜実さん、石塚瑶季さん、渡辺莉奈さんのユニットで披露されました。私は日向坂になってからのファンなのでこの曲の詳細をあまり知りませんでした。調べて見ると本来は井口眞緒さん、影山優佳さん、高瀬愛奈さん、東村芽依さんの4人ユニットだったんですね。ただ影山さんの活動休止と井口さんの卒業が重なってしまい、4人で披露することは無かったようです。
ユニットの夏色のミュールも
4人で1度も出来なかった事がすごく残念です😢
4人でやりたかったなぁ〜
ただ今回、オリジナルメンバーはいないものの4人での披露になり、幻の4人目の衣装も登場しました。オリジナルメンバーの高瀬さんを入れても良かったのかもしれないですけど、次世代を担う4期生に披露させたところに深い意味がありそうです。
1日目の9曲目は「キレイになりたい」。石塚瑶季さん、清水理央さん、渡辺莉奈さんの3人で披露されました。真っ赤な衣装が印象的で、清水さんが丹生明里さん、渡辺さんが小坂菜緒さん、石塚さんが渡邉美穂さんのものを着用してました。
2日目の9曲目は「割れないシャボン玉」。高瀬愛奈さん、清水理央さん、平岡海月さんの3人で披露されました。一推しの平岡さんが宮田愛萌さんの衣装を着用してたのですが、この2人の共通点と言えば「読書」でしょう。宮田さんは卒業後、作家として活躍されていますし、平岡さんも作家顔負けの言葉選びが魅力ですし、意識して選んだのならグッジョブ！ですね。（笑）
10曲目は「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」。うん、タイトル長い（笑）
3期生上村ひなのさんのソロ曲を同じく3期生の森本茉莉さんと山口陽世さんの2人で披露しました。この2人は同期でもあり同じ舞台でメインを務めてました。このライブでは座長の髙橋未来虹さんも含めて3期生の存在感が大きいな思いました。TIFでの活躍も期待したいですね。
11曲目は「男友達だから」。1期生加藤史帆さんのソロ曲を高本彩花さんと濱岸ひよりさんの2人で披露しました。卒業を控えていた高本さんと慕っていた濱岸さんのデュエット。先輩後輩、親友、恩人、いろんな関係性が見えるコンビだなと思いました。
12曲目は「わずかな光」。1期生佐々木美玲さんのソロ曲を今回のライブの座長である3期生髙橋未来虹さんが熱唱していました。歌唱ももちろんですが、グリーンの衣装とパープルの舞台演出がよかったな〜と思いました。
4パート目
13曲目は4期生渡辺莉奈さんセンターの「My fans」。佐々木美玲さんがカッコよくセンターを務め、全体ライブでも盛り上がる場面でお馴染みの一曲。グループ最年少の渡辺さんが幼さの中にも大人の雰囲気を持ち合わせていて頼もしさを感じます。
14曲目は3期生森本茉莉さんセンターで、1日目が「アディショナルタイム」、2日目が「Dash&Rush」でした。食いしん坊にちょっくらキャラでお馴染みの森本さんですが、センターで踊る姿は安定感があって良かったです。
15曲目は2期生濱岸ひよりさんセンターの「愛はこっちのものだ」。どちらかといえばクールなイメージがある濱岸さんにはディスコ調が特徴的なこの曲がぴったりですね。1期生曲で高本彩花さんが東村芽依さんとWセンターです。高本さんが卒業して、今後この曲をどのようにパフォーマンスしていくのか気になるところです。
16曲目は4期生小西夏菜実さんセンターの「恋した魚は空を飛ぶ」。クールなポンコツキャラで最新の4期生曲でセンターを務めている小西さん、5回目のひな誕祭で「やさしさが邪魔をする」の渡邉美穂さんのポジションに入ったのも記憶に新しいですが、今回も渡邉さんのセンター曲を務めたところに小西さんへの期待度の高さが伺えます。
17曲目は3期生髙橋未来虹さんセンターの「錆びつかない剣を持て！」。このライブ最大の見せ場！未来虹さんの殺陣！MVさながらのカッコよさでした。ライブの座長としてキャプテンのような落ち着きがあり将来的なビジョンさえ見えてきました。
アンコール
1日目のアンコールは「ハッピーオーラ」と「知らないうちに愛されていた」のパフォーマンスでした。全体の感想でも述べたようにお馴染みの「JOYFUL LOVE」はありませんでした。あえて外したのもあれば、翌日の卒業セレモニーに残したところもありそうですね。
2日目は高本彩花さんの卒業セレモニー。選抜メンバーも登場して、「おいで夏の境界線」「Footsteps」「永遠の白線」「JOYFUL LOVE」と高本さんの思い入れが強い曲が披露されました。セレモニーの様子は他の方にお任せして割愛します。
卒業セレモニーを終えて、全員が退出し終了かなと思いましたが、客席からは高本さんのコールが聞こえてきました。その後ひなた坂メンバーが登場します、当然ながら高本さんを除いた11人です。どの曲を披露するのかと思いましたが、答えは「錆びつかない剣を持て！」でした。
急遽で披露だったのか、卒業した高本さんに贈る意味があったのかはわかりませんが、次のシングルに繋がる披露だったのかなと思いました。
最後に
初のライブを成功させたひなた坂メンバー、日向坂46の歴史に名を刻んたと言えるでしょう。
近いうちに12枚目シングルの発表がありそうですし、4期生は武道館3days、その先にはひなたフェスが控えてます。今後、選抜メンバーとの入れ替えがどの程度あるのか、どんな曲で勝負してくるのか、気になる点は尽きないですね。
選抜メンバーから外れてひなた坂入りしても、今回のようなライブを経験できるのはむしろプラスの経験だと思います。それによってグループの「一体感」や「底力」を強化していく事が出来るだろうと思いました。
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