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台湾ドラマ「太陽を見つめた日々 シーズン1」(他們在畢業的前一天爆炸1)

主演:ショーン・ホアン(黃遠)、ウー・チェンホー(巫建和)、チェン・チャーユー(張家瑜)、テレサ・チー(紀培慧)
2010年 全5話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=Netflix公式サイトより)
(2021年3月31日、動画のリンク修正しました)

ここのところ台湾ドラマにやられっぱなしである!
Netflixでの配信が終了するということで、大急ぎで観たこのドラマ、いつも通りあらすじも読まず視聴開始。2017年となっていたが、劇中に出てくる携帯電話が古いので、気になって調べたらこのシーズン1は2010年に制作されたものであった。両シーズンをまとめようかと思ったが、登場人物が変わるため、分けることにした。このシーズン1は台湾公共テレビが制作した『擁抱青春靈魂最深處三部曲』という三部作シリーズの一つだったらしい。

平凡だったかもしれない高校生活

ショーン・ホアン演じる優秀な高校生チェン・ハオユエン(陳浩遠)は、校長先生の演説中、ふと寝てしまい夢を見ていたが、急に目覚めて大声を上げてしまう。そして先生に罰として椅子の上に立たされてしまう。でもやっぱりその処罰に納得できず、みんなの前で叫んでしまう。
「わざとじゃない!!」

これをきっかけにして、ウー・チェンホー演じる転校生のホン・チェンイー(洪成揖)、そしてチェン・チャーユー演じるワン・ディンズン(王丁筑、アディン)、彼女の親友のテレサ・チー演じるリン・シャオロウ(林筱柔)の女子二人とも知り合う。やがてハオユエンはアディンとつきあうようになり、楽しい高校生活を送っていた。
約1年後、シャオロウはアディンと親友だったが、いつの間にか仲が悪くなっており、援助交際、ドラッグにハマるようになってしまっていた。
シャオロウのことをずっと好きなケン先輩から彼女との仲を取り持って欲しいと頼まれるハオユエン、面倒くさいとは思いつつも、シャオロウがなんでこうなってしまったのかを知り、自分にも責任があると感じてなんとか彼女を助けようとする。

心に爆弾を抱える高校生達

ハオユエンとチェンイーは、あの校長先生の演説中に怒られた日に知り合ったのであるが、チェンイーはその日に銀行で強盗未遂事件を起こし、逮捕されて少年院に入っていた。ハオユエンは実はその原因にも自分に責任があるのではないかと思い、彼のことも気になり出して、少年院に面会に行く。
その後、少年院から出てきたチェンイーは、唯一服役中に訪ねてきてくれたハオユエンに親しみを感じるようになり、彼と次第に仲良くなっていった。そして二人でシャオロウのことも助けようとする。

父親との確執があるチェンイー、寂しくて誰かに頼りたいシャオロウ、歌手になる夢を持ち続けているガールフレンドのアディン、そんなみんなに頼りにされるハオユエンだったが、彼も実は父親が借金まみれで大変な生活。父は息子に心配かけまいと虚勢を張るが、家賃の取り立てや借金取りが家に来るので、その状況に気付いてしまう。
町の権力者であるチェンイーの父親の正体にも気付いてしまう。
そしてある日、ハオユエンの中に潜んでいた様々な鬱憤が爆発してしまうのであった。

“彼らは卒業の前日に爆発した”

たった5話とはいえ、あまりにもいろいろな事件、出来事があり、数行でこの非常に濃いドラマの内容を説明するのは難しいのだが、中国語の原題「彼らは卒業の前日に爆発した」にまさにこの物語の真髄が表れている。
残念ながらハッピーエンドではないが、高校生達のやり場のない憤りなどの様々な思いがうまく描かれており、感情を揺さぶられるドラマであった。
次のシーズン2の記事でより二つのストーリー全体のことを書きたいと思う。

最終話にはウー・カンレン(吳慷仁)、ティファニー・シュー(許瑋甯)、ナー・ウェイシュン(那維勳)といった当時の台湾ドラマおなじみの俳優達もゲスト出演していて驚かせてくれた。

(2021年3月31日、リンク修正)
前にリンクを貼った曲がYouTubeより削除されてしまったが、エンディングテーマを使った公式のトレイラーが出たので、そちらをリンク。現時点で台湾の公共放送で両シーズンが再放送されている模様。

そしてこちらは挿入歌の“Life's a Struggle”♩少年院に入っているチェンイーにハオユエンがこの曲のCDをプレゼントする。私は歌詞はよくわからないが、何となく彼らの心情を映し出しているように感じる。

シーズン2はこちら↓