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中国ドラマ「嘘つきな恋人〜Lie To Love」(良言写意)

主演:ロー・ユンシ(罗云熙)、チョン・シャオ(程潇、宇宙少女ソンソ)、ジ・シャオビン(季肖冰)、ティアン・イートン(田依桐)、ジャオ・ジェン(赵峥)
2021年 全32話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=騰訊視頻公式サイトより)

私のホアン君(黄景瑜)も作品数多いんだけど、このロー君も量産俳優で、時代劇は外している私でもなかなか全部ついていけていない。痩せすぎていて心配なので、ロー君にはもうちょっと休んでほしいが、そこは人気俳優の辛いところなんだろう。

ヴィクトリアの次(←これはまだ未視聴)はこのチョン・シャオと、元K-POPアイドルが相手役に選ばれているのには理由があるのかどうかわからないが、まあ初めて見る子なので、こちらにしてみた次第。2番手がジ・シャオビンだったのも決め手。彼の地声を聞きたかったというのもある。

誤解から生まれるラブストーリー

ロー・ユンシ演じる大手企業集団の後継者であるリー・ズーリャン(厉良)は趣味のロッククライミングで登った山頂で、スー・シーイー(写意)と出会う。星空の下でロマンチックな忘れられない一晩を一緒に過ごした。

その後、シーイーの父親はズーリャンの企業グループに属する大手ホテルと取引をしていたが、なんらかの問題があり、父親は自殺に追い込まれてしまった。そして、どうもその死にズーリャンが関わっているらしいことを知ったシーイーは、父の死のショックで記憶喪失になっているふりをして、ズーリャンに近づく。
真相を突き止め、ズーリャンに復讐を果たすために、そのホテルに就職するシーイーだが、中では大きな陰謀が渦巻いていることに気がついていく。
ズーリャンは本当に父の死に関連しているのか?
ズーリャンじゃなかったら、誰が関与していたのか?

意外とサスペンス仕立てだった

またまた中国ドラマあるあるで、お父さんの死の真相を探るというプロット(←中国のお父さん、不可解な死に方しすぎ!)、なんとなく設定が似ているため、ロー君とバイ・ルー主演の『Love is sweet (半是蜜糖半是伤)』と同じような甘ったるいラブストーリーかと思っていたら、なかなかサスペンス要素が大きかった。

ストーリーは前半と後半と、二つに分かれていると言っていい。
前半は、この大手企業集団内でのズーリャンを蹴落として、自分がトップの座に着きたいと思っているジャオ・ジェン演じるフオ・ジアン(霍)の陰謀がメインとなっている。いかにも胡散臭いイケメン↓(笑)。

一人目の悪者ジャオ・ジェン(写真=百度百科より)

そして後半が、シーイーの父親の死の真相を探ることになるのであるが、とんでもないサイコパス系悪者のジ・シャオビン演じる弁護士シェー・ミンハオ(明皓)がその胡散臭さを発揮し始める。
他の主演ドラマではかっこいいイケメン役だったりするので、本作でも”報われない2番手”かと思っていたら、かなりダークな役でびっくりした。

二人目の悪者ジ・シャオビン(写真=百度百科より)

小説が原作のようだが、なかなか凝ったストーリーになっており、一気見とまではいかないまでも、割とテンポ良く観進めることができた。
ズーリャンとシーイーのラブストーリーの部分は、まあここまで甘ったるくしなくても、と思う部分もあったが(笑)、余計なサブカップルのストーリーもなく、むしろホテル経営や開発プロジェクトをめぐるお仕事ドラマの部分の方が前面的に出されていたと言えるだろう。
ロー君はまあ安定の良さだが、本作ではジ・シャオビンの悪役ぶりが意外に良かったので、ラブストーリーだけでなく、サスペンスも楽しみたい人にはいいかもしれない。

本作でもまたまたマメな男のロー君、料理でもなんでもできてしまう。彼の作る料理がどうもいつも四川系の麺料理で美味しそう。これは彼がリクエストして劇中に入れているのだろうか?私も一度でいいからご相伴にあずかりたい!

OSTはいろいろとあり、ロー君も一曲歌っているのであるが、気に入ったのはこのリー・ルンチー(李润祺)が歌う挿入曲の『树洞有光』♪


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